最新記事
SDGsパートナー

「ガチャガチャやって寄付してください」 シェアハッピーエールのユニークな活動が地域の課題を解決

2023年11月17日(金)14時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
シェアハッピーエールの寄付ガチャ

深作農園に設置されている寄付ガチャ

<シェアハッピーエールはNPO法人が抱える課題解決のために様々な取り組みを行っており、その一つが「寄付ガチャ」である>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。


◇ ◇ ◇


日本のNPO法人の多くは、活動の継続に必要な人的・資金的リソースが不足しているという問題を抱えている。こうした問題に例外でなく頭を悩ませていたNPO法人シェアハッピーエールは、新たな資金調達と広報活動の両方を達成できる手段として、国内で第4次ブームを迎えるガチャガチャことカプセルトイを活用した「寄付ガチャ」を発案した。

楽しみながら寄付することで、社会貢献活動や地域活性化に繋がる「寄付ガチャ」


sub1share.jpg

成田国際空港のカプセルトイ販売機。全国におよそ60万台あるとされ、その数は郵便ポストの3倍にも。 Shutterstock/Khun Ta

お金を入れてハンドルを回すと商品を獲得できる「カプセルトイ」。米国発祥で日本に導入されてからは半世紀以上となるが、現在は第4次ブームの真っ最中。訪日観光客が爆買いするなどインバウンド需要も高く、今や日本の名物となっている。

こうしたなか、NPO法人シェアハッピーエールが発案したのが、カプセルトイを通して寄付を行うことができる「寄付ガチャ」だ。

1,000円でカプセルトイを購入すると、そのうち100円は栃木県共同募金会の『募金百貨店』を通して様々な団体の助成金として活用される。ユーザーはカプセルトイを楽しみながら、寄付できるという仕組みになっているのだ。

商品には地域の特産品や協賛企業の割引券、ショップカードなどが含まれている。中には1,000円から30,000円の価値のものもあるという。

シェアハッピーエール本部の並木孝夫氏は、「企業は寄付ガチャを設置することで、寄付活動と社会貢献活動の広報サポートの両方を実現することができます。特に地域の企業や店舗が参加することで、地域の魅力や特産品をPRするチャンスとなり、地域活性化にも繋がります」と話す。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

IAEA、ナタンズ地下施設への「直接攻撃」確認 被

ビジネス

米6月住宅建設業者指数32に低下、2年半ぶり低水準

ワールド

中ロ首脳、中東情勢巡り近く電話会談へ=ロシア大統領

ビジネス

米輸入物価、5月は前月比横ばい エネルギー製品の低
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 3
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火...世界遺産の火山がもたらした被害は?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 6
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 7
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 8
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 9
    コメ高騰の犯人はJAや買い占めではなく...日本に根…
  • 10
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中