肉を断ちチョウを食べよ? タンパク質ブームが生む危険な誤解
Food for Thought
アメリカで進むタンパク質ブーム...肉偏重の誤解が持続可能な食を遠ざける Eiliv Aceron-Unsplash
<アメリカではいま、過去にない「タンパク質ブーム」が起きている。肉の消費は増え続け、多くの人が「タンパク質=肉」という認識を強める一方で、実際には植物性食品や新しいタンパク源を求める動きも広がりつつある。過熱するブームの実態と、その裏にある誤解、そして持続可能な食のあり方を探る>
▼目次
肉製品を完全に断つ必要はなし...小さな変化を積み重ねよ
昆虫のチョウもタンパク源に...その食べ方は?
アメリカ人が、かつてなくタンパク質の摂取に夢中になっている。米穀物大手カーギルの調査では、2024年、アメリカ人の約60%がタンパク質の摂取量を増やした。
これは肉の消費量の増加につながっているようだ。同じ調査によると、アメリカ人の75%が夕食に動物性タンパク質を取り入れている。肉は自分の食生活の重要な要素だと考える人は74%に上った。
「このタンパク質ブームで一番危険なのは、多くの人がタンパク質と聞くと肉を思い浮かべることだ」と、気候変動を意識した食生活を提唱する非営利団体「気候のための食料連盟」(FCL)の創設者で理事のイブ・トゥローポールは語る。
事実、アメリカの成人の約90%が、タンパク質を十分摂取するためには肉を食べることが重要だと考えていることが、「責任ある医療のための医師委員会」と調査会社モーニングコンサルトの共同調査で分かった。さらには、植物性タンパク質では筋肉を付けられないと考えている人は20%を超えた。
「危険なのは、食事のメニューを決めて提供する人たちが、タンパク質ブームだから消費者は肉しか求めていないと決め付けることだ」と、9月にニューヨークで開かれた食関連のイベントでトゥローポールは指摘した。
実際には消費者は、植物性タンパク質などもっと多様なタンパク源を求めていることが、FCLの調査で明らかになっている。国際食品情報会議(IFIC)が7月に発表した調査でも、肉を好むと答えた人は65%いたが、豆類も好ましいタンパク源だと答えた人も40%に上った。
タンパク質ブームは、植物由来の食品を好む進歩主義的な人たちの間でも、「メーク・アメリカ・ヘルシー・アゲイン(アメリカを再び健康に)」と唱えて肉食を推進する保守的な人たちの間でも見られる現象だ。
だが、「ほとんどのアメリカ人は、ごちゃ混ぜの中道だ」とトゥローポールは言う。レンズ豆のサラダ(ゆでたレンズ豆のタンパク質は1カップ当たり18g)を食べるときもあれば、プロテインバー(人気のデビッドの製品の場合1本当たりのタンパク質は28g)をかじるときもある。
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