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皇室のふるまいに学ぶ「本物の一流」のマナー...元JAL CAが語る、品格は所作に宿る

2025年11月4日(火)14時00分
香山 万由理(研修コンサルタント)*PRESIDENT Onlineからの転載

「箸の正しい使い方ができない」は大損

テレビで食レポをしているタレントさんのお箸の持ち方が正しくないと、残念に思います。いい大人になるまで、指摘されることがなかったのか、自分で直そうとしなかったのか。

いずれにしても、食事のマナーに対する意識が低い人だと見られてしまいます。本人の人格に関係なく、そう見られてしまうのは非常にもったいないことです。


あるお食事会で、参加者のひとりが、お箸をグーの手で握り、おかずにお箸を突き刺しているのを見ました。

その人自身はとても穏やかな良い人ですが、日本で生まれ育ち、手をケガしているわけでもないのに、この年齢になっても、お箸を正しく持てないことで、美意識が低いと思われます。お箸の持ち方に自信がない場合は、矯正することをおすすめします。

子どもがお箸を練習するグッズもありますので、小さな枝豆をお皿に移し替えるなどの方法で練習できます。

食事の際に気をつけるべき2つのポイント

人として、本物の品位や品格があれば、それは世界に通用する最高のマナーとなります。自分のことをたいせつに扱ってほしいと思うならば、食事のマナーを身につけることが必須です。

ただ、マナーといっても、教科書通りの正式なテーブルマナーを身につけよ、というのではなく、食事の際は次の2つのことに気をつけてほしいと思っています。

(1)人として品位が感じられる食べ方が身についていること

(2)お店のサービスをスマートに受け入れていること

肘をついて食べる、背中を丸めて食べる、足を組んで食べる、くちゃくちゃと音を立てて食べる、口内の咀嚼物が丸見えの状態でしゃべりながら食べる......これらには品位が感じられず、一緒に食事をする相手に不快な気分を味わわせてしまいます。

またお金を払っているのだから何をしても許されるだろう、と言わんばかりに、お店の人に横柄な態度をとるのは、マナー以前に人として問題があります。

お店での食事は、サービスをする側とサービスを受ける側の双方の働きかけが、食事の時間を楽しいものにするかどうかを決めます。

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