関わりを避けてきたきょうだいが、突然死んでしまったら? 5年で起きた心の変化とは【家族の終い】
ということは、兄もその紙は見ていたはずだ。水が止められてしまうと心配している兄の様子を想像して、衝撃を受けた。それを書きたいと正直、考えた。
履歴書の兄らしくもない謙虚な志望動機
そして二つ目は、兄の部屋にあった履歴書の内容を読んだことだ(※詳細)。兄は亡くなる直前まで警備員として働いていた。その採用面接に必要だったはずの履歴書は、何枚か同じ内容のものが茶封筒に入れられていた。
「若い方々との現場仕事ではご期待に添えないことも多々あるかもしれません。再起をかけて新人のつもりで気持ちを引き締めて頑張って参りたいと思っております」とあり、うろたえてしまった。若い方々との現場仕事では、ご期待に添えないこともあるかもしれないと、あの兄が書くなんてと驚いたのだ。
兄はどちらかと言えば、リーダー的な性格の人間で、後輩たちから慕われていたと風の噂に聞いたことがある。兄の文章を読むのは初めてだったうえ、どうしてもその仕事が必要だからと、必死になって書いた様子が窺える文章に心を打たれた。こうも人間は変わるのかと感じたのだ。兄の変化を残したかった。
兄の人生に×ではなく◯を増やしたかった
そして三つ目の理由は、兄の部屋の襖に貼ってあったカレンダーだ。仕事がある日には○、ない日には×がつけられていた。兄は亡くなる四日前まで、警備員として働いていた。薄くなってしまった黒いマジックで予定が記入されたカレンダーには、汚い文字で現場の住所や電話番号も書き込まれていた。
目立っていたのは×だ。どの週も半分以上が×で、○は続いても二日だけ。享年五十四歳の兄の、×ばかりのカレンダー。×ばかりだった兄の人生。もっと○を増やしたい。彼の人生の○を記録したい。

『兄の終い』が出版されてから五年以上が経過し、想像もしなかったようなできごとが起きている。中野量太監督による、本書を原作とした『兄を持ち運べるサイズに』が、二〇二五年十一月に公開される。兄が最期の日々を過ごした多賀城市内でもロケが行われ、市民のみなさんの多くがエキストラとして撮影に参加してくださったという。そんな多賀城の人たちからは、時折、温かいメールが私の元に送られてくる。
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