サムスン電子、モバイル事業責任者を共同ＣＥＯに 二頭体制復活

写真はサムスン電子のロゴ。2015年12月、ソウルで撮影。REUTERS/Kim Hong-Ji

Heekyong Yang

［ソウル　２１日　ロイター］ - 韓国サムスン電子は２１日、モバイル部門のトップの盧泰文氏がモバイル・家電事業「デバイスエクスペリエンス」の部長に正式就任するとともに共同最高経営責任者（ＣＥＯ）になる人事を発表した。

サムスンは、３月に韓正熙共同ＣＥＯが急逝したことを受け、半導体事業部長の全永鉉氏による単独ＣＥＯ体制になっていたが、今回の人事により、半導体部門と消費者関連部門で分担する伝統的な二頭体制に戻る。

盧氏は４月から、韓氏が担っていたモバイル・家電事業の暫定トップを務めていた。

ＮＨ投資証券のシニアアナリスト、リュ・ヨンホ氏は、サムスンは「安全で予測可能な」選択をしたと指摘。サムスンで今年最も好調な事業は半導体とモバイルで、盧氏を共同ＣＥＯに据えたのは、これらの部門に重点を置く姿勢の表れだと述べた。