関わりを避けてきたきょうだいが、突然死んでしまったら? 5年で起きた心の変化とは【家族の終い】
人を弔うのは経済的にも心身にも負担が大きい/shutterstock
<両親を早くに亡くし、唯一の肉親だった兄が50代前半で急逝した。残された妹は警察署に兄の遺体を引き取りに行き、後始末を担うことになった>
分かり合うことができなかった家族の死。しかしながら、弔い、後片付けをこなすなかで、思いもよらなかった感情の変化が生まれて......。
「複雑な関係だった家族の死」という普遍的なテーマで共感を呼んだ、村井理子氏によるベストセラーエッセイ『兄の終い』(CEメディアハウス)が文庫(『兄の終い』CEMH文庫)になった。補稿として、5年の時を経ることで気付いた兄への思いを綴った「兄の終い、それから」が収録された。時間とともにどんな変化があったのか?
※『兄の終い』を原作にした映画『兄を持ち運べるサイズに』(脚本・監督:中野量太/柴咲コウ・オダギリジョー・満島ひかり他)は11月28日全国公開
もうじき水道が止まってしまう
二〇一九年十月三十日水曜日、兄が宮城県多賀城市のアパート内で死亡している状態で発見されたと塩釡署の刑事から電話があったその日から、五年以上が経過し、私は兄より年上になった。私が『兄の終い』(CEメディアハウス)を書いた理由は、おおまかに三つある。
一つ目は、兄の部屋の玄関に落ちていた一枚のオレンジ色の紙だ。それは多賀城市上下水道部から兄の部屋のポストに入れられたであろう「給水停止予告」だった。
「再三にわたり支払をお願いしましたが、お支払いいただいておりません。つきましては、下記の納入期限までに必ずお支払いください」とあり、その納入期限は十月三十一日だった。兄が亡くなったのは十月三十日だったので、投函されたのは二十八日とか、二十九日のあたりだっただろう。
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