関わりを避けてきたきょうだいが、突然死んでしまったら? 5年で起きた心の変化とは【家族の終い】
この大きなできごとを知らせたい両親も、そして当の兄も亡くなってしまっていることがもどかしいが、きっとどこかで、この状況を見て、喜んでくれているに違いない。現状はこんなところだ。ここから先は、兄に宛てたメッセージを書こうと思う。
【『兄の終い』あらすじ】
寝るしたくをしていた「私」のところにかかってきた警察署からの電話は、何年も会っていなかった兄の死を告げるものだった。第一発見者は、兄と二人きりで暮らしていた小学生の息子。いまは児童相談所に保護されているという。兄の人生を終うため、私、兄の元妻、娘と息子が集まりドタバタ劇が幕を開ける。わかり合えなくても、嫌いきることなど、できない。そんな肉親の人生を終う意味を問う。
村井理子(むらい・りこ)
翻訳家/エッセイスト 1970年静岡県生まれ。滋賀県在住。ブッシュ大統領の追っかけブログが評判を呼び、翻訳家になる。現在はエッセイストとしても活躍。著書に『兄の終い』『全員悪人』『いらねえけどありがとう』『訳して、書いて、楽しんで』(CEメディアハウス)、『家族』(亜紀書房)、『義父母の介護』(新潮社)、『ある翻訳家の取り憑かれた日常』(大和書房)他。
『兄の終い』(CEMH文庫)
村井理子[著]
CEメディアハウス[刊]
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