最新記事
極超音速ミサイル

極超音速ミサイルが通常戦力化する世界では、グリーンランドが北米存立のため死活的に重要になる

Hypersonic War: The US’s Real Challenge in Greenland and Munich Push

2026年2月16日(月)16時11分
ディディ・キルステン・タトロウ(本誌米国版・国際問題担当)
ロシア、極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」の発射実験

ロシア、極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」の発射実験に成功(2022年5月、北極海のバレンツ海で)Ministry of Defence of the Russi via Reuters Connect

<高速で低空を飛び軌道も変える極超音速ミサイルの時代は、弾道ミサイルの時代とは防衛のあり方が一変する>

2月13日の週末、世界最大の安全保障会議がドイツ南部ミュンヘンで開かれた(ミュンヘン安全保障会議)。欧州やカナダと米国の関係がここ数年で最も緊張するなかでの開催となった。

ドナルド・トランプ米大統領が先月、グリーンランドを武力で奪取する可能性に言及したことは、米国の伝統的な民主主義の同盟国に衝撃と怒りを広げた。

newsweekjp20260216070701.png

その後トランプは発言を撤回したものの、その言葉は長年にわたるNATOの防衛パートナーシップに対する欧州の信頼を大きく揺るがした。

しかし、この騒然とした政治的嵐の陰で、トランプのグリーンランド発言の背後にある本当の安全保障上の問題が見えにくくなっていると、専門家は本誌に語る。

それは重要でありながら、ほとんど議論されてこなかった課題だ。世界は今、ハイパーソニック(極超音速)兵器という新たな時代の到来に直面している。

極超音速ミサイルはロシアが既に実戦投入しているが、まだ限定的な使用に限られている。今後その量産と通常戦力化が進み、これまでの弾道ミサイル時代とは抑止や防衛のあり方が根本的に変わる。

まちづくり
川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に──「世界に類を見ない」アリーナシティプロジェクトの魅力
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米国防長官、イラン攻撃「最も激しい日に」 最多の戦

ワールド

イランの「黒い雨」、WHOが健康被害を警告 

ワールド

欧州委員長、原発縮小は「戦略ミス」 化石燃料依存に

ワールド

G7、石油備蓄放出のシナリオ策定をIEAに要請=仏
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開された皇太子夫妻の写真が話題に
  • 4
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目…
  • 5
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 6
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 7
    身長や外見も審査され、軍隊並みの訓練を受ける...中…
  • 8
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 9
    トランプも無視できない? イランで浮上した「危機管…
  • 10
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 5
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 6
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中