ライフ&ヘルス

電球が犬のストレスに? 専門家が教える「犬に優しい」照明術

Vet Reveals Common Home Feature That Could Be Making Your Dog Anxious

2026年2月18日(水)08時00分
マリア・アズーラ・ヴォルペ
明るすぎる光やちらつく光が犬に大きなストレスを与える場合も(写真はイメージです) Archana Rajendran-Unsplash

明るすぎる光やちらつく光が犬に大きなストレスを与える場合も(写真はイメージです) Archana Rajendran-Unsplash

<人間には快適な照明も犬にとってはストレスかもしれない。愛犬が心地よく過ごすための明かりの整え方を専門家が解説>

犬を飼う人の多くは、自宅の照明は人間の利便性のためのものと考えているかもしれないが、照明が犬に大きな影響を及ぼしている可能がある。

獣医師で犬のスポーツ医学とリハビリテーションの専門医でもあるローリー・マッコーリーが、犬が光をどのように知覚しているのか、そしてなぜ特定の光が知らず知らずのうちに犬にストレスを与えているかを解説してくれた。

マッコーリーによれば、犬は人間とは異なるレンズを通して世界を見ている。人間が赤、緑、青を検知するのに対し、犬の視覚は二色型色覚で、「主に青と黄色を見ている」。これは色の見え方が違うだけでなく、室内にある光源への反応にも影響を与える。

また、犬は人間には一定に灯っているように見える光のちらつきを察知する。この検知能力が人間よりも高いため、人間がほとんど気にも留めない電球が、犬にとっては刺激が強すぎたり、不快感を与えたりする原因になる。

照明が、犬の行動や快適さを左右するとマッコーリーは指摘する。夜間のブルーライトが人間と動物の両方の睡眠に影響を及ぼすことはよく知られている。「夜のブルーライトはあらゆる動物のメラトニンを抑制し、概日リズムを変化させ、睡眠を妨げる」。また、光のちらつきや眩しさもストレスを高める要因となる。対照的に、赤色の光は「白色や青色とは異なり犬に影響を与えにくく、落ち着かせるのに適している」とマッコーリーは言う。

光による不快感は、必ずしも劇的な変化として現れるわけではない。その兆候の多くは見落としやすく、性格の変化と勘違いされがちだ。犬がそわそわして落ち着きがなくなったり、「神経が高ぶっているのに疲れている」ような状態で、イライラしやすくなったりすることもある。また、部屋を歩き回る、不機嫌そう、あるいは興奮して見える、食欲が落ちる、甘えてこなくなるといった行動に現れることもある。

明るすぎる場所や暗すぎる場所へ行くのをためらうことも、照明に関連している可能性がある。マッコーリーによれば、1つの感覚が衰えると他の感覚がそれを補おうとするため、音に敏感になったり、過度に警戒心の強い行動を取ったりするようになる。

まちづくり
川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に──「世界に類を見ない」アリーナシティプロジェクトの魅力
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

「ザラ」親会社、2月は予想通り9%増収 25年の利

ワールド

ペルシャ湾内で商船三井の船舶に衝撃、船尾に損傷 乗

ワールド

イラン、米・イスラエル関連の域内経済・銀行拠点をを

ワールド

豪、イラン女子サッカーチーム2人に追加で人道ビザ 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開された皇太子夫妻の写真が話題に
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 6
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 7
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目…
  • 8
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 9
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 10
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 6
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中