観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が「9頭のクマ」に食い荒らされた惨劇も
Sebastian_Photography -shutterstock-
<「岩尾別の母さん」と呼ばれる大人しい個体が、なぜ登山者を襲ったのか。2025年8月、知床・羅臼岳に殺人グマが出現した背景とは>
日本各地でクマによる被害が相次いでいる。8月14日には北海道知床半島にある羅臼岳で、登山中の男性がヒグマに襲われ亡くなった。
クマ問題を取材するライターの中野タツヤさんは「観光客による餌付けなど、何らかの理由で凶暴化したヒグマによる事件だったのではないか」という――。
なぜ知床のヒグマは「凶暴化」したのか
2025年8月14日、北海道・知床半島の羅臼岳で、登山客の男性(26歳)がヒグマに襲われ死亡するという痛ましい事件が起きた。すでに加害クマは駆除されており、事件の焦点は「なぜ加害クマは人を襲ったのか」という点に移っている。
事件翌日に駆除された加害クマは、体長約1.4メートル、体重117キロのメス熊。大人しい個体で、これまで幾度となく人前に姿を現し、地元では「岩尾別の母さん」というあだ名さえつけられていた。
そんな大人しいクマが突然豹変し、人を襲った理由として、「一部の心ない観光客が餌付けしたからだ」という説が、インターネット上に出回っている。
事件前の7月29日には、知床国立公園内で、車内からヒグマにスナック菓子を与える観光客が目撃され、知床の自然保護を担う「知床財団」にも通報があった。
羅臼町役場で野生動物の情報を取りまとめる産業創生課は、「デイリー新潮」の取材に対し「基本的にヒグマは、与えられたエサやゴミをあさったりすることでその味を覚え、しかも忘れない。そのため人里へ降りてくるのです」「観光客がエサを与えたり、投げ捨てていった食べ物でヒグマが味を覚えてしまったと考えられます」としている。
「普通のクマ」は人を恐れる
なぜクマに餌付けをすると人を襲うようになるのか、少し説明が必要かもしれない。
クマをはじめとする野生動物は、本来、人間のことを恐れるものだ。山でクマと遭遇した場合でも、クマは「人間とかかわると痛い目にあう」と判断し、距離を取って襲ってこないことも多い。
(ただ、いきなり数メートルの距離に出現した場合や、子連れで防衛本能が高まっている場合など、クマのほうから積極的に攻撃をしかけることもあるため、くれぐれも安易に近づかないよう注意していただきたい)
そもそも、野生のヒグマは雑食ではあるが、肉食の割合は意外に少ないとされる。のぼりべつクマ牧場のサイトによれば「全体の約7~8割」、門崎允昭著『ヒグマ大全』(北海道新聞社)によると9割ほどは、木の実や野草などを食べているという。
クマがわざわざ人を襲ってその肉まで食べるのは、一応は特殊なケースと考えられる、ということだ。
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