ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、方向感欠く取引 来週の日銀決定会合に注目

2025年12月13日(土)06時37分

ドル、ユーロ、ポンドの紙幣。2017年4月28日撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、方向感のない取引の中、ドルが円などの主要通貨に対し上昇した。来年の米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測を背景にドルはここ数日下落基調にあり、週間ベースでは3週連続で下落した。

BNY(ニューヨーク)の市場マクロ戦略責任者、ボブ・サベージ氏は、FRBが今週開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利下げを決定したことが一部要因になり、ドルは今週下落したと指摘。この日の取引については「金曜日の取引特有の疲れが見られている」と述べた。

ドル/円は0.2%高の155.93円。日銀は18─19日に開く金融政策決定会合で利上げに動くとの観測が高まっており、市場では来年の金利に道筋を巡る政策当局者の発言が注目されている。

英ポンド/ドルは0.2%安の1.3375ドル。 英国立統計局(ONS)が12日発表した8─10月の国内総生産(GDP)は前期比0.1%減少。ロイターがまとめた市場予想は横ばいだった。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が18日に開く金融政策委員会(MPC)では、0.25%ポイントの利下げが決定されると予想されている。

ユーロ/ドル はほぼ横ばいの1.1735ドル。前日は約2カ月ぶりの高値を付けていた。

主要6通貨に対するドル指数は0.1%高の98.44。年初からの下落率は9%を超えており、年間の下落率は2017年以来最大になる可能性がある。

BMOのチーフエコノミスト、ダグラス・ポーター氏は、FRBは追加的に合計0.75%ポイントの利下げを実施すると見込んでいるとし、ドル指数は来年は2─3%下落するとの見方を示した。

FRBの今週の会合での決定は9対3。FOMC後の記者会見でのパウエルFRB議長の発言のほか、FOMC声明は市場の予想ほどタカ派的ではなく、ドル売りの勢いを強める結果となった。BNYのサベージ氏は、決定が全会一致でなかったことで示されているようにFRBは分裂していると指摘。ただ「欧州中央銀行(ECB)やオーストラリア準備銀行(中央銀行)のようにFRBも利上げに転じる可能性があると言うのは公平ではない」と語った。

ドル/円 NY午後4時 155.87/155.89

始値 155.91

高値 156.12

安値 155.69

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1738/1.1740

始値 1.1726

高値 1.1749

安値 1.1720

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国の尹前大統領に懲役5年の有罪判決 公務執行妨害

ビジネス

午後3時のドルは158円前半、介入警戒で不安定な動

ワールド

ベトナム、26年は外国からの融資55億ドル目標 イ

ビジネス

イタリアは人口危機と頭脳流出に直面、経済の脅威に=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑について野次られ「中指を立てる」!
  • 2
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハ…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 9
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 10
    イランの大規模デモ弾圧を可能にした中国の監視技術─…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 8
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 9
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中