幼児期に現れる「強迫性障害(OCD)」の初期兆候とは?...単なる「こだわり」との違いと「3つの見分けポイント」
When It's Not Just a Tantrum: The Subtle Signs of OCD in Toddlers
オンラインでメンタルヘルスサービスを提供する「Brightline」のセラピー部門副代表でもあるリード氏は、OCDと通常の幼児の行動を見分けるには、次の3つの要素が重要だと指摘する。
①「苦痛」──その行動ができなかったとき、子どもがどれほど強い不安や動揺を示すか。
②「生活への支障」──その行動が、子ども自身や家族の日常生活にどれだけ影響を与えているか。
③「持続性」──その症状が数週間から数カ月にわたって続いているかどうか。
たとえば、就寝前のルーティンが1時間以上かかり、手順が少しでも「間違っている」と最初からやり直さなければならず、それを中断されると強い動揺を示す場合、単なる習慣以上のものかもしれない。
他にも注意すべきサインとして、過度な手洗いや、儀式的な理由や不安から特定のおもちゃや場所を避けるといった行動がある。これらは、状況と無関係に見える非合理的な恐怖や習慣に基づいていることが多い。