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首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマンスも変える「頸部トレーニング」の真実とは?

2025年8月30日(土)09時30分
ポール・ウェイド(元囚人・キャリステニクス研究家)

仕事に必要な首の力

首を鍛えるにはどうしたらよいかを、わたしはエキスパートから学んでいる。もちろんボディビルダーからではなく、ボクサーですらなく、レスラーからだ。

悪い道に迷い込む前は優秀なアマチュアレスラーだったその男と出会ったのはアンゴラ(別名「ザ・ファーム」と呼ばれる最も過酷な刑務所)だ。彼と出会ったことで、レスラーほど首のトレーニングについて理解しているアスリートがいないことを知ることになった。


優れたレスラーを観察すると、花崗岩から掘り出したような肉厚で頑丈な首を持っていることがわかる。アトランタ・オリンピックのレスリング・フリースタイル100kg級で金メダリストになったカート・アングルの首回りは20インチ(約51cm)以上もあった!

1990年代後半にWWEと契約したアングルは、ハルクのような男たちと同じリングに立つことになる。ビール樽のような腕と木の幹のような太ももを持つレスラーを前にすると、小さく見える体だったが、彼ほどインパクトのある首を持つレスラーはいなかった。

そして、アマチュア時代のトレーニングでつくったその首で、ヒール(悪役)として一時代を築いていくことになる。

レスラーが首を開発するのには理由がある。接近戦になると両腕が対戦相手に取られるため、対戦相手の頭や胴部に頭をつけ、頭を第三の手として機能させる必要に迫られるからだ。

首に、腕並みの強さが求められるのだ。優れたレスラー同士が対戦すると、互いの腕をすぐに取り合って動きを遮る。そのため、対戦相手の胴部をホールドしながら投げを打つしかなくなり、投げた方の頸部と脊椎上部に負荷が直撃する。

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