スマホとゲームの「前傾姿勢」が脳にも悪影響...整形外科医が薦める、自宅で予防できる「4つのストレッチ」
Teen Posture Problems Linked to Tech Are Growing—But They Can Be Fixed
2023年の調査では、eスポーツプレイヤーの4割が慢性的な痛みに悩まされていると回答。最も多かった部位が首だった。3〜5時間以上連続でゲームをすることだけでなく、「ストレス回避」のためにゲームをすることも痛みの要因とされている。
同年の別の調査では、アメリカの15〜17歳の92%が家庭にデスクトップ、またはノートパソコンを所有しており、13〜14歳では86%だった。若年層ほど、背骨への影響は大きい。ライト医師は次のように述べる。
「スマホ、タブレット、ノートパソコンなどを長時間使い続けることで、首や上背部(胸椎や肩甲骨周辺)に痛みが出ることが多いのです。正しい姿勢を取ることが困難になり、頸椎(けいつい)の自然なカーブが逆方向になるケースもあります」
「カイロプラクティック促進財団(Foundation for Chiropractic Progress)」の会長であり、著書『調整された現実(Adjusted Reality)』の著者でもあるシェリー・マカリスター博士は次のように述べる。
「姿勢は見た目だけでなく、身体機能にも影響します。首の自然なカーブが失われたり反転したりすると、神経信号の伝達にも支障が出ます。その結果、体のバランスや運動機能、呼吸機能、睡眠の質、気分、ストレスレベル、集中力などにも影響が及んでしまいます」
長期的ダメージの予防法
ライト医師は、整形外科的および神経学的な長期リスクを回避するために、次のような対策を挙げる。
• スクリーンタイムを制限する • デバイス画面の高さを目線の高さに調整する • ノートパソコンを膝の上でなく、目線の高さに位置させるためのスタンドなどを活用する • 1時間に1回は立ち上がって歩いたり、ストレッチや姿勢を変える • 姿勢を意識したスタンディングデスクを使用する