最新記事
健康

スマホとゲームの「前傾姿勢」が脳にも悪影響...整形外科医が薦める、自宅で予防できる「4つのストレッチ」

Teen Posture Problems Linked to Tech Are Growing—But They Can Be Fixed

2025年8月24日(日)09時00分
ルーシー・ノタラントニオ
テックネック

TANAPAT LEK.JIW-shutterstock

<姿勢悪化が若年層でも深刻化しているが、「テックネック」は予防できる>

スマートフォン、ノートパソコン、ゲーム機は今や10代の生活に欠かせない存在になっている。しかし、その代償は見えにくいと、健康の専門家たちは警鐘を鳴らす。

猫背から背中の痛みなど、いわゆる「テックネック(Tech Neck)」に悩まされる若者が増えている。しかも、その長期的な影響は軽視できない。


なぜ首や姿勢の問題が10代で深刻化しているのか? 長時間のスクリーン視聴やゲーム習慣がどう影響しているのか? そして、その長期的なダメージをどう予防できるか?

デジタル機器に触れる年齢が年々早まり、そのリスクは高まっている。そのため緊急に対応することが求められている。首や姿勢の問題に関して、2人の専門家に聞いた。

姿勢と首への影響

「テックネック(Tech Neck)とは、長時間にわたる姿勢の悪さによって、首や背中の上部に痛みやこわばりが生じる症状を指します」と話すのは、理学療法士の資格も持つ、整形外科専門医のケイト・ライト医師だ。

「具体的には、首が過度に前傾し(いわゆる「ストレートネック」)、巻き肩になり、背中の上部(胸椎/きょうつい)が丸まってしまう姿勢が原因です。視線より下にあるノートパソコンを長時間見続けたり、デスクワークやゲームで休憩することなく座り続けることが、大きな要因となっています」

2024年のStatistaの調査によれば、12〜13歳で初めてスマートフォンを持つ子どもが30%にのぼり、9歳までに持つ子も5人に1人の割合になっている。その多くはゲームで使用しており、その影響も明らかになりつつある。

SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

インドGDP、7─9月期は前年同期比8.2%増 予

ワールド

今年の台湾GDP、15年ぶりの高成長に AI需要急

ビジネス

伊第3四半期GDP改定値、0.1%増に上方修正 輸

ビジネス

独失業者数、11月は前月比1000人増 予想下回る
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 3
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 4
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 5
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 6
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 10
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中