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今年の台湾GDP、15年ぶりの高成長に AI需要急増

2025年11月28日(金)20時58分

 台湾の行政院主計総処は28日、人工知能(AI)関連需要の拡大を背景に、2025年の台湾経済が15年ぶりの高成長を記録する見通しだと発表した。写真は台北の街並み。8日撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

Faith Hung Jeanny Kao

[台北 28日 ロイター] - 台湾の行政院主計総処は28日、人工知能(AI)関連需要の拡大を背景に、2025年の台湾経済が15年ぶりの高成長を記録する見通しだと発表した。一方で、米国の関税が翌年の見通しに影を落とす可能性があるとした。

25年の域内総生産(GDP)予測は前年比7.37%増と、8月時点の予測である4.45%から大幅に引き上げられた。2010年(10.25%増)以来の高水準となる。

ただ、26年のGDP見通しについては、米国の関税の影響を懸念し慎重な姿勢を示した。

台湾の対米輸出には20%の関税が課されており、台湾当局は関税引き下げに向け協議している。半導体は現在、関税の対象外となっている。

主計総処は「関税は今年の成長への影響は大きくなかったが、来年については不確実要因だ」と述べた。

26年のGDP予測は2.81%増から3.54%増へ引き上げた。

26年の輸出予測は6.32%増。

同年の消費者物価指数(CPI)予測は1.61%上昇。中央銀行の目標である2%を下回り、前回予測の1.64%からわずかに引き下げた。

第3・四半期のGDP改定値は速報値の7.64%増から8.21%増に上方修正された。

ロイター
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