「SPF50でも不十分?」...皮膚科専門医が明かす「紫外線との正しい付き合い方」とは
From Tanning Beds to SFP, America's Leading Skin Surgeons Debunk Sun Myths
「各メーカーのUVカットウェアは本当に進化しました。シャツもパンツも改良されて、今ではおしゃれで軽くて、みんな実際に着たがるようになっています」と語るのは、全米4位に選出されたクリーブランド・クリニック皮膚科部長のアリソン・ヴィディモス医師だ。
全米3位に選出され、アリゾナ州フェニックスの「リージェンシー・スペシャリティーズ(Regency Specialties)」に勤務するベティ・ヒンダークス・デイビス医師は、アリゾナの日差しの下でハイキングをする際、首から足先までUVカットウェアを着用しているとして、次のように述べる。
「生地の織り方によって紫外線の透過を抑えるタイプのものがあるので、そういった製品を選ぶべきです」
日焼けマシンは安全か?
1990年代から2000年代初頭にかけて大流行したタンニングマシン(日焼けマシン)は、全盛期には、数百万人のアメリカ人が日常的に使用していた。しかし、その後、皮膚がんとの関連性が科学的に裏付けられるにつれ、利用者は激減した。
しかし、2025年現在、その流れに変化の兆しが見え始めている。『ELLE』誌5月号は「日焼けブームの再来」を特集。TikTokでは日焼けを自慢する若者が続出し、「バイオハッカー」を名乗るインフルエンサーたちが「日焼け止めよりも、日光浴の方が安全」と主張する動画が拡散されている。
「今、私たちが最も懸念しているのが、日焼けマシンの使用です。10代の頃に頻繁に日焼けマシンを使っていた若い女性たちが、メラノーマ(悪性黒色腫)を患って来院するケースが増えています」と語るのは、アリソン・ヴィディモス医師(クリーブランド・クリニック皮膚科部長)だ。
これらのマシンには依存性があり、日焼けや意識喪失などのリスクがあると警告する。