最新記事
心理学

ベジタリアンは肉食者より「思いやり」に欠けていた...定説「動物に優しい」を覆す新発見【最新研究】

This Diet May Ease Menopause Symptoms, New Study Suggests

2025年6月14日(土)08時20分
メリッサ・フルール・アフシャー
ベジタリアン

Kmpzzz-shutterstock

<人間の基本的な価値観である『思いやり』で低いスコアが出たのはなぜか?>

ベジタリアン(菜食主義者)は親しい人への配慮、社会的規範の順守といった社会的価値を、肉食者ほど重視しない傾向があることが最新研究から判明した。

アメリカ・バージニア州のウィリアム・アンド・メアリー大学の心理学者ジョン・ネズレク(John Nezlek)教授が、アメリカとポーランドの3つの先行研究をメタ分析した、菜食主義者と非菜食主義者の価値観の相違に関する最新論文が科学誌「PLOS ONE」に掲載された。


 

ネズレク教授によると、菜食主義者は社会的少数派として、自らの信念を貫こうとする傾向があるという。

本研究の対象となったのは、オーバーサンプリングされたアメリカの成人で菜食主義者514人と非菜食主義者540人に関する1つの研究、そしてポーランドの菜食主義者68人と非菜食主義者1943人に関する2つの研究である。

回答は、心理学者のシャローム・シュワルツの「ポートレート価値観質問票(Portrait Values Questionnaire:PVQ)」を用いて評価された。

この質問票では、友人や家族への「博愛」、「安全・安定」、自立性など、10項の人間の基本的な価値観について測定する。

アメリカでは57項目の改訂版、ポーランドでは21項目版の「ポートレート価値観質問票」を使用した。

それぞれの版で「彼女は新しいアイデアを考え、創造的であることが重要だ。自分流でやることが好きだ」「彼にとっては成功が重要で、他者より抜きん出たいと思っている」など、性別ごとに異なる目標や欲求が提示された。

投資
「FXで長期投資」という投資の新たな選択肢 トライオートFX「世界通貨セレクト」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ネクスペリア中国部門「在庫十分」、親会社のウエハー

ワールド

トランプ氏、ナイジェリアでの軍事行動を警告 キリス

ワールド

シリア暫定大統領、ワシントンを訪問へ=米特使

ビジネス

伝統的に好調な11月入り、130社が決算発表へ=今
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中