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口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】

Plastics in Our Brains

2025年2月19日(水)13時47分
イアン・ランドル(科学担当)

早産リスクとの関連も

マイクロプラスチックの蓄積が脳にどのような影響を与えるかも、ニューメキシコ大学の研究では明らかにされていない。

基本的にプラスチックは生物学的に不活性と考えられており、心臓のペースメーカーなどの埋め込み型医療機器に使われてきた。


だが1月に発表された別の研究では、胎盤におけるマイクロプラスチックの蓄積と早産リスクの間に関連性があることが指摘されている。微粒子レベルになると、健康に影響を与えるようになるのかもしれない。

【関連記事】マイクロプラスチックが「早産のリスク」を高める可能性...研究者らが警告【最新研究】

「マイクロプラスチックは毛細血管の血流を妨げているのではないかと私たちは考えている」と、カンペンは語る。

「そして軸索(ニューロンが他の細胞に信号を送るための突起)の接続を妨げるのかもしれない。あるいは、認知症に関係するタンパク質の凝集を引き起こすのかもしれない。そのあたりはまだ、私たちにも分からない」

ニューメキシコ大学の研究チームによると、認知症と診断された人の脳組織には、そうでない人の10倍のマイクロプラスチックが蓄積していたという。

ただ、認知症患者のサンプルは12個と少なかったため、マイクロプラスチックが認知症の症状を引き起こすのか、それとも認知症がプラスチックの蓄積を加速させるのかは、今回の研究では分からなかったという。

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