最新記事
スポーツ

膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」

2025年1月7日(火)08時44分
鈴木亮司(パーソナルトレーナー) 笹井恵里子(ジャーナリスト)*DIAMOND Onlineからの転載
膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」

PeopleImages.com - Yuri A -shutterstock-

<健康な体づくりのために運動したいと思っても、けがや病気を患っているときに激しい運動はできない。「力を抜いて動くこと」の大切さに着目し、楽に歩けるようになる体操のポイント>

健康な体づくりのために運動したいと思っても、けがや病気を患っているときに激しい運動はできません。

「力を抜いて動くこと」の大切さに着目し、のべ4万人以上にパーソナル指導を行ってきた鈴木亮司さんに、楽にできてぐんぐん歩けるようになる体操を、ジャーナリストの笹井恵里子さんが聞きました。

この体操で80歳の人が「1日3万歩」歩けるようになったといいます。(パーソナルトレーナー 鈴木亮司/ジャーナリスト 笹井恵里子)

パーソナルトレーナー・鈴木亮司氏

鈴木亮司氏 撮影=今井一詞


けがや病気を患っているときに筋トレは体に負荷がかかりすぎる

あなたは筋肉トレーニング(筋トレ)をしているでしょうか。

筋肉が増えることが目で見てわかる筋トレは、達成感がありますよね。もちろんそのようなトレーニングも無駄ではありません。しかし筋トレを続けることで注意してほしい点が3つあります。

一つ目は、一般の人が筋トレのような力む運動ばかりしていれば、体を動かすときに力むクセがつきやすくなること。前回、前々回の繰り返しになりますが、脱力によって凝り固まった筋肉を柔らかくすることが、健康な体や引き締まった体形への近道です。またトレーニングを続けるほど、部分的に筋肉が付いたとしても体全体としては痩せにくくなります。

一部に硬い筋肉を付けると体のバランスが崩れ、かえって全身の動きが悪くなりかねないことにも留意してください。

注意する二つ目は、筋トレは体力、パワーを付けるもの。「体の動かし方」ではないということです。運転に例えると、ひたすら車のエンジンパワーを上げるより、ドライブテクニックも磨いたほうがいい運転ができますよね。年とともにパワー(体力)を増強するだけではベストな状態がすぐ終わってしまいます。

ですから負担の少ない体の使い方を学び、長く活躍できる状態をキープしたほうがいい。ちなみにトップアスリートは、体力と体を動かす技術の両方を兼ね備えています。

そして三つ目は、けがや病気を患っているときに筋トレでは体に負荷がかかりすぎるということです。例えばバーベルを上げるトレーニングは、元気な人にしかできませんよね。私自身も眼窩底骨折(眼球周囲の骨折)を発症した際に医師から「力んではダメ」と言われ、力を入れる筋トレができませんでした。

不調を抱えた人もラクにできる体操で80歳の人が「1日3万歩」歩けるように

一般の方も、関節が痛い人や、血圧が高くて治療を受けている人は力を入れるトレーニングを避けなければなりません。体が不調に陥ったときは力を入れる筋トレはできないのです。

それではけがや病気があったり、リハビリ段階にある人は、体を鍛える方法がないのでしょうか。それはあまりにも酷な話ですね。

そこで私は誰でも簡単にラクに取り組める数々の体操を考案してきました。膝や腰の痛みなどの不調を抱えた人に勧めると、皆さんから「体がラクになる」と言われます。

そのうちの一つ、ぐんぐん歩けるようになる体操を今回紹介しましょう。この体操をしたら「1日3万歩を3日連続で歩けた」と報告してくれた、80歳の方もいます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル当局、UNRWA東エルサレム事務所を強制

ビジネス

自動車レンタル・リース各社、EV購入義務化の回避を

ビジネス

米バークシャー、経営陣刷新発表 バフェット氏のCE

ワールド

米議会、「麻薬運搬船」攻撃の無編集動画公開要求 国
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    米、ウクライナ支援から「撤退の可能性」──トランプ…
  • 10
    死刑は「やむを得ない」と言う人は、おそらく本当の…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中