最新記事
健康

目の健康促進に役立つ6つの栄養素と「20-20-20」のルールとは?

2024年9月18日(水)15時06分
レオニー・ヘルム

「20-20-20」が効果あり

加齢による問題だと聞けば、軽く考えてしまうかもしれない。だが、加齢黄斑変性や白内障、緑内障など、より深刻な問題の兆候の可能性もある。

「目の問題は、明らかな兆候や症状がないまま進行することがある。かなり重くなるまで気付かないことも多い。しかし視力を脅かす病気の多くは、早期の診断によって治せたり、進行を遅らせることができる」と、ベナーは言う。


そのため目の健康状態に関係なく、年に1度は定期検診を受けることが大切だ。

コンピューターのない生活は、もう考えにくい。画面を見続けることが目に与える影響はいくつもあるが、最も一般的なのは疲れ目。まばたきをすると、ぼやけていたものがよく見えるような感覚があれば、それは眼精疲労だ。

「目を2〜3秒つぶり、また開けるという、まばたき運動を繰り返すと、スクリーンを見続けることで生じた眼精疲労には効果がある」と、ベナーは言う。

「定期的に休憩を取り、理想的には外を散歩するなど、近くのものを見続けないようにするといい」

ベナーが勧めるのは「20-20-20」のルールだ。

「電子機器やコンピューターを使うときは、20分ごとに20秒の休憩を取り、20フィート(約6メートル)離れたものを見るといい」

ほかにベナーが挙げる賢い目のメンテナンス法は──。

■紫外線から目を守る 

冬でも目が日光にさらされる時間が長いほど、白内障や加齢黄斑変性などのリスクが高まる。紫外線を適切にカットするサングラスを選ぶこと。

■定期的に運動をする 

運動は血液の循環をよくし、目への酸素供給を増やし、毒素を排出するのに役立つ。

■たばこを吸わない 

喫煙は危険な化学物質に目をさらし、加齢黄斑変性や白内障の発症リスクを高める。

■健康的な食事を取る 

健康的な食事は、多くの身体機能や能力を維持する上で大切だ。

「栄養が目の健康にどのような影響を与えるかについては、考慮すべきさまざまな要因があり、個人によっても異なる」と、ベナーは言う。

「オーガニックの牧草で育った牛肉には、オメガ3脂肪酸やビタミンB群、アミノ酸、それに鉄やマンガンなどの微量ミネラルが含まれており、目にいい影響を与える。抗酸化作用のあるホウレンソウなどの緑黄色野菜も目にいい」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

訂正-米ウォルマート、第2四半期利益は予想未達 通

ワールド

イスラエル首相、ガザ停戦交渉の即時再開を指示 攻撃

ビジネス

訂正-米利下げ、差し迫っていない 現在のデータは根

ビジネス

米中古住宅販売、7月は2%増の401万戸 予想上回
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精神病」だと気づいた「驚きのきっかけ」とは?
  • 2
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自然に近い」と開発企業
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 5
    夏の終わりに襲い掛かる「8月病」...心理学のプロが…
  • 6
    「このクマ、絶対爆笑してる」水槽の前に立つ女の子…
  • 7
    米軍が長崎への原爆投下を急いだ理由と、幻の「飢餓…
  • 8
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 9
    ドンバスをロシアに譲れ、と言うトランプがわかって…
  • 10
    フジテレビ、「ダルトンとの戦い」で露呈した「世界…
  • 1
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 5
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 6
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 7
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 8
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 9
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 10
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中