最新記事

美容

「あ゙ぁーっ、気持ちいぃ」と毎日シャンプーする人が見落としている不都合な真実

2021年8月19日(木)18時30分
吉木伸子(皮膚科・美容皮膚科医院長) *東洋経済オンラインからの転載
シャンプーして気持ちいい女性

暑さが続く夏場は毎日シャンプーする人も多いですが、正しい髪の洗い方をあなたは知っていますか? RichLegg - iStockphoto

美しい髪や健康的な髪を保つため、毎日こだわりのシャンプーを使用している方も少なくないでしょう。ですが、毎日シャンプーを使うほど髪にダメージが蓄積される事実はあまり知られていません。髪を守るための正しい洗い方を、テレビでも活躍する吉木伸子さんの新刊『美容皮膚科医が教える大人のヘアケア再入門』より一部抜粋・再構成してお届けします。

正しい髪の洗い方とは

頭頂部や顔まわりの髪は、摩擦や紫外線を受けて傷みやすいので、傷みの少ない後頭部から洗うことで、シャンプー時のダメージをおさえます。

①髪が長い人は、まず、ブラシで「もつれ」をほどく(毛先からやさしく)。髪がからんでほどけないときは、ウォーター系のスタイリング剤などを少しつけてからブラッシングするとよい。

②ぬるま湯を後頭部からかけてすすぐ。湯温はお風呂より少しぬるめ(38〜39度くらい)。整髪料がついている人はこの段階である程度落とす。

③シャンプーを手にとって湯を足して泡立て、後頭部からつける。

④地肌を指でマッサージするように洗いながら、全体に広げていく。耳の上や生え際は、洗い残しやすいので注意。頭頂部を集中的に洗う人が多いが、全体を均等に洗うこと。洗う時間は2、3分で十分(長すぎると髪や頭皮が乾燥する)。地肌だけを洗うような気持ちで洗う。毛先の汚れは、流れた泡で十分にとれる。

⑤後頭部からぬるま湯ですすぐ。すすぎ残しに注意。汚れが激しくて泡立ちが悪い場合は、少量のシャンプーで二度洗いする。

⑥コンディショナーは、頭皮にあまりつけないように、毛先を中心につける。頭を起こしたときに表面になる部分(紫外線などを受ける部分)の髪が傷みやすいので、そちらに重点的にコンディショナーをつける。毛束の中までしっかりと(製品によって、ここで放置時間が必要な場合はその時間をとる)。

⑦ぬるま湯を後頭部からかけてよくすすぐ。シャワーの湯を手のひらにすくってそこに毛先をつけて泳がせるようにすると、毛束の中もしっかりすすぐことができる。すすいでも、必要なコンディショニング成分は髪に吸着していて、流れてしまうことはないので、効果が下がる心配はない。ここで額やうなじ、耳まわりを石鹸で軽く洗う(すすぎのときにどうしてもコンディショナーがつき、湯で流しただけでは落ちないので)。頭頂部からシャワーをかけて流す人は、背中や胸にも流れたコンディショナーが付着するので、最後に体を洗う。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

石破首相「双方の利益になるよう最大限努力」、G7で

ワールド

米中貿易枠組み合意、軍事用レアアース問題が未解決=

ワールド

独仏英、イランに核開発巡る協議を提案 中東の緊張緩

ワールド

イスラエルとイランの応酬続く、トランプ氏「紛争終結
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    4年間SNSをやめて気づいた「心を失う人」と「回復で…
  • 10
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中