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「あ゙ぁーっ、気持ちいぃ」と毎日シャンプーする人が見落としている不都合な真実

2021年8月19日(木)18時30分
吉木伸子(皮膚科・美容皮膚科医院長) *東洋経済オンラインからの転載

⑧水けをとって、タオルかヘアターバン、シャワーキャップなどで髪を包む。全工程において、髪どうしをこすり合わせないように注意。

「湯シャン」だけでも80%の汚れが落ちる

最近、シャンプーの回数を減らしてお湯だけですすぐ、通称「湯シャン」をする人が増えています。シャンプーする頻度を減らせば、髪への負担を減らすことができます。シャンプー洗いを2〜3日に1回に減らして、シャンプーをしない日にべたつきやかゆみが気になれば、お湯だけですすぎます。皮脂汚れは38度以上で溶けて流れ落ちていくので、お湯だけでも汚れの80%は落ちます。

かなりの脂性肌の人や、ワックスやオイルをたくさんつけている人は、毎日洗ったほうがよいでしょう。そうでない場合は、湯シャンをうまく取り入れることで、シャンプーの頻度を落としてみましょう。

books20210813.jpg洗うときにはどうしても髪同士がこすれあうのでキューティクルが傷みます。また、どんなに髪にやさしいシャンプーでも完全なノーダメージということはありません。

髪のためには、洗う回数は少ないほうがベターです。ロングヘアの場合、毛先の髪は、生えてから2〜3年たっています。3年間毎日洗えば「365×3=1095回」洗ったことになります。これを半分にできれば、髪のダメージも大きく減ります。

洋服でも、何度も洗濯すれば、毛羽立って傷んできます。髪も同じことが言えるのです。「地肌に汚れを残すと毛穴につまって薄毛になるから、毎日洗ったほうがよい」という話がありますが、それは俗説です。洗わないために髪が抜けることはありません。


※当記事は「東洋経済オンライン」からの転載記事です。元記事はこちら
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