川端康成の『雪国』に癒やされ、東野圭吾作品で娯楽を貪る――中国人の日本小説愛を探る【note限定公開記事】
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資本主義的競争に明け暮れる中国人が日本の小説に癒やしと共感を見いだす KEVIN FRAYER/GETTY IMAGES
<政治や経済の面では摩擦が絶えない日中関係。それでも、日本の小説は中国の読者に読み継がれ、今も愛され続けている。彼らが日本文学に見出してきた魅力とは何か――>
▼目次
1.中国の書籍サイトが示す、日本小説の圧倒的人気
2.資本主義に疲れる人々を救う、川端康成の「美と儚さ」
3.世界のエンタメに揉まれても光る、日本の推理小説
4.国境を越えて響く、日本小説の意味
1.中国の書籍サイトが示す、日本小説の圧倒的人気
黒柳徹子、村上春樹、そして東野圭吾。いずれも中国語翻訳書の販売部数が1000万部突破の「超」売れっ子作家たちだ。
日中関係は穏やかな友好よりも不穏な嵐が基調だが、その間も中国人読書家の日本小説愛は変わらず続いている。その最新事情がどのようになっているのかを見ていきたい。
手がかりとするのは、中国の書籍専門サイト「当当網」の年間外国語小説ランキング・トップ100だ。2022〜2024年の3年間にランクインした300作品から日本の書籍を集計した。
約2割となる計67作品がランクイン、アメリカを上回り1位の座を占めている(同一作品が複数年度にランクインした場合は重複してカウントする)。相当高いシェアといっていい。
作家別に集計すると、川端康成が21作品で圧倒的1位。以下は東野圭吾が9作品、村上春樹が5作品、乙一、三島由紀夫、中島敦が4作品と続いている。
分析すると、中国における人気日本人作家は「レジェンド」「ミステリー」「先進国カルチャー」という3つに類型できそうだ。
まず、「レジェンド」について見ていこう。
2.資本主義に疲れる人々を救う、川端康成の「美と儚さ」
代表格の川端康成はどの小説が読まれているのか。
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【note限定公開記事】不穏な関係を超え物語が生む魂の対話(仮)
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