最新記事
インタビュー

【独占】高橋一生が「台湾有事」題材のドラマ『零日攻撃』への出演を決めた理由...「日本では作り得ない作品」

THE REALITY OF FICTION

2025年8月22日(金)18時29分
折田千鶴子(映画ライター)

台湾ドラマ『零日攻撃 ZERO DAY ATTACK』に出演した高橋一生

台湾では主張も議論もしやすい環境を実感 HAJIME KIMURA FOR NEWSWEEK JAPAN

──この大規模プロジェクトに参加した最大の動機は?

僕はプロジェクトの大小には、あまり関心がないんです。本作に限らず、自分自身が入れ込めるシーンが一瞬でもあるかどうかが判断基準の1つ。

今回は、エピソード3のラストシーンが非常に好きで、「藤原というキャラクターとして、このシーンのお芝居をどうしてもやってみたい」と強烈に思えたことが大きかったです。他のエピソードの脚本は読んでいないし、まだ見ていないです。


──当該シーンの撮影を振り返り、どんなことが思い出されるか?

ちょっとした笑い話なんですが、実際に撮影を重ねていくなかで、現場でそのラストシーンの構成が変わってしまったんです。

脚本を読んで受けたイメージでは、「全てが混沌としたカオス状態のスタジオの中で、(キャスターで元恋人の)夏ちゃん(夏宇珊、シャ・ユーシャン)を演じるシンディ(連俞涵)と僕が2人、時が止まったように近くで見つめ合っている」というシーンでした。

しかし完成版は、報道するキャスターとそれを見る側の人間として、ガラスを隔て、少し離れた所で見つめ合う構成になっていました。間に遮断する1枚のガラスがあることが、僕にとっては非常に大きな変化だったんです。

そうなるとシーンの作り方からして状況が変わってしまうので、かなり現場で話し合いを重ね、みんなで納得の答えを出した結論が、現在のラストシーンです。カオス状態にある意味、リアリティーが感じられるとも言えるんじゃないかと思います。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

欧州企業の7─9月期利益、6四半期ぶり低水準の見通

ビジネス

AIによる労働者の置換に懐疑的=米ミネアポリス連銀

ビジネス

ECB総裁、ユーロの地位強化を提唱 「受動的な安全

ビジネス

米消費者、雇用懸念高まる 1年先インフレ期待悪化=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示す新たなグレーゾーン戦略
  • 2
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 3
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレクションを受け取った男性、大困惑も「驚きの価値」が?
  • 4
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 5
    【クイズ】イタリアではない?...世界で最も「ニンニ…
  • 6
    「それって、死体?...」新婚旅行中の男性のビデオに…
  • 7
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 8
    監視カメラが捉えた隣人の「あり得ない行動」...子供…
  • 9
    プーチン側近のマッド・サイエンティストが「西側の…
  • 10
    筋肉が育つだけでは動けない...「爆発力」を支える「…
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 5
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 6
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 7
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレ…
  • 8
    更年期を快適に──筋トレで得られる心と体の4大効果
  • 9
    MITの地球化学者の研究により「地球初の動物」が判明…
  • 10
    イエスとはいったい何者だったのか?...人類史を二分…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中