スーパーマンが「明るいヒーロー像」を引っ提げて帰ってきた! 立ち向かうのは現代社会の世相?
Superman the Interventionist
この手の映画製作には長い年月がかかるから、第2次トランプ政権を念頭にストーリーが作られたはずはない。だが『スーパーマン』は、現実とリンクするような展開や設定が目立つ。
例えば政府の閣僚は、スーパーマンが「異星人」であることを問題視する。「いい奴みたいだが、これほどバックグラウンドが違う人間を信用できるか?」というわけだ。
公開の1週間前にはトランプ肝煎りの税制改革・歳出削減法案「ワン・ビッグ・ビューティフル法案」が成立し、不法移民を取り締まる移民関税執行局(ICE)に1000億ドル以上の予算が割かれることになった。
スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーは巨大テック企業のCEOで、ロシアを連想させる国家ボラビアの政府と共謀。ボラビアは圧政から人民を解放するという名目で、隣国ジャルハンプルに侵攻を仕掛ける。
ジャルハンプルはイランを思わせ、アメリカとの関係も良好ではない。それでもスーパーマンは「人々には罪はない」と言って、一肌脱ぐ。
今回のスーパーマンは『スター・トレック』のカーク船長のように、正義感から紛争に介入する。傍観するアメリカ政府をよそにボラビアに飛んで戦車を破壊し、死傷者を出さずに侵攻を止める。
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