ホラー映画が世界でブーム! ヒット続出、著名監督も参入、映画館の経営を救う

2025年7月13日(日)16時55分

恐怖に地理的な境界はない。ロンドンに拠点を置く調査会社アンペア・アナリシスによると、昨年、米国の主要配給会社が公開したホラー映画の半分は、興行収入の50%以上を米国以外で稼ぎ出した。例えば、「サブスタンス」は国際的にヒットし、世界中で7700万ドル(約112億円)以上の興行収入を記録したが、その約80%は米国以外からのものだった。

動画配信サービスも、このジャンルの魅力に注目する。米ケーブルテレビ局AMC制作のゾンビ・ドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」は、2023年にネットフリックスに追加されると最も人気のあるシリーズの一つとなり、同社によれば13億時間の視聴時間を記録した。同サービスでは11月に、ギレルモ・デル・トロ監督によるメアリー・シェリーの小説「フランケンシュタイン」の映画化作品を公開する予定だ。

<夜のデート>

ホラー映画は、映画館で鑑賞するのが最適だ。映画館という環境が視聴体験を高めるからだ。「携帯電話をいじらずに、他の100人と暗い部屋に座って飛び上がるといった体験は家では無理だ」。「ハロウィン」や「パラノーマル・アクティビティ」など低予算で高い利益を上げたホラー作品を手掛けた、制作会社ブラムハウスのジェイソン・ブラム最高経営責任者(CEO)は語る。「家でホラー映画を見ても、本当に怖がることはできない」。

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