女性F1ドライバーに道を開く...「金のかかる」自動車レースで女性が成功するための「意外な方法」
Driven To Succeed
今のチャドウィックは、F1の名門ウィリアムズ・レーシングに所属する女性ドライバーのメンターでもある。
そのチームを率いるスベン・スメーツ(Sven Smeets)に言わせると、「ジェイミーは女性にとって力強いロールモデルだ。この世界でジェンダーの壁を打ち破ってきた彼女の努力は感動的であり、彼女の旅をサポートできるのは光栄だ」。
若い才能がF1に参戦する道を開くことが自分たちの願いだと、スメーツは言う。「そのためにこそジェイミーはいる。私たちはジェイミーがチームの一員であることを誇りに思っている」
もちろん現在、女性のF1ドライバーはいない。でも、その卵はきっとF1アカデミーやジェイミー・チャドウィック・シリーズにいる。
ただし「急ぐことはない」と、チャドウィックは言う。「F1は自動車レースの頂点で、参加できるのは世界で20人のみ。難しいけれど、だからこそ挑戦する人を増やしたい。まずはプロの女性レーサーを増やすこと。そうすれば、いずれ誰かが女性のF1ドライバーになれる」
【お詫び】本文の「まだ女性のF1ドライバーは誕生していない」は誤りでした。F1初の女性ドライバーとして、イタリア出身のマリア・テレーザ・デ・フィリッピスが1958〜59年に参戦しています。お詫びしてタイトルと共に訂正します。(2025年3月21日)

アマゾンに飛びます
2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら