「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Diaries』論争に欠けている「本当の問題」
DOCUMENTARY FILMMAKERS ARE RUTHLESS
本作は海外で公開され、多数の映画祭に出品されている(最優秀ドキュメンタリー賞と観客賞を獲得した昨年10月のチューリヒ映画祭で) ANDREAS RENTZ/GETTY IMAGES FOR ZFF
<アカデミー賞にもノミネート。映像や音声を無断使用したと問題になっている伊藤氏のドキュメンタリーだが、擁護する人も批判する人もドキュメンタリーの本質を分かっていない?──オウム信者を追った映画『A』で知られる映画監督・森達也が指摘する「本当の問題」とは>
僕の記憶では、五階はこれまで一度もマスコミに公開されていないはずだ。信者たちが事務机やロッカーを運ぶのを横目に、「正大師・尊師専用」と表示されたバスルームを撮る。浴室の隅に「尊師専用」とマジックで書かれたシャンプーを発見して、思わずレンズを近づける。ズームの角度やテンポを変えながら何パターンか撮影をくりかえすうちに、「尊師専用」の単語に小躍りして撮る自分の姿そのものが意識の裡ではいつのまにか被写体になっていて、説明しがたい虚しさに近い感覚が胸いっぱいに広がっていた。
地下鉄サリン事件が起きてメディアがオウム真理教一色になっていた1995年、僕は施設内で暮らすオウムの現役信者たちのドキュメンタリーを企てて、フジテレビで放送することも決定し、およそ半年後にオウム施設内で撮影を始めた。
でもロケが始まって早々に、それまでのラッシュ(撮影素材)を見たフジテレビ上層部と所属していた制作会社幹部は撮影中止を決定した。
ならばENG(ロケクルー)を発注することはもうできない。やむなく僕はHi8(ハイエイト)やデジタルカメラなどハンディーなカメラを手にオウム施設に1人で通い撮影を続け、3回目か4回目のロケで麻原彰晃専用のバスルームを見つけた。
冒頭に引用したのはそのときの記述だ。それまでのロケでは、映像はカメラマンが撮ることが前提だった。でも今は1人だ。麻原専用のシャンプー(この時代にはこれだけでスクープだった)を見つけて撮りながら、カメラワークとは主観そのものであることに気が付いた。
感情表現でもあるズームやパンなど技巧を駆使しながら、周囲から自分が選んだフレームで現実を切り取る。さらに編集作業では、撮ったラッシュをチェックしながら、どれを捨ててどれを残すのか、どのカットとどのカットを組み合わせてどのようなモンタージュの効果を狙うのか、などと考える。
これらは全て、極めて主観的な作業だ。判断の基準は正しいか正しくないかではない。自分の思いや感覚が判断の主体なのだ。
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