最新記事
K-POP

「謹んで故人の冥福を祈ります」 SMなど音楽事務所への葬儀花輪テロは韓国K-POPファンの変質の象徴?

2024年10月31日(木)14時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

「謹んで故人の冥福を祈ります」

それから約1年が過ぎた24年10月11日、SMエンターテインメントは突如として、スンハンが11月から復帰し、RIIZEに合流することを発表した。「デビュー前から心血を注いで計画してきたRIIZEの次なる章は7人のメンバーが一緒にする時、より意味があるように見えると判断し、今後のチームの活動方針について何度もスタッフおよびメンバーと議論を経た結果、スンハンがチームに復帰することに決めた」ということだったが、RIIZEファンのBRIIZE(ブリーズ)たちはすぐさま猛反発し、夜中の内にSNSやネットの掲示板などを通じて以下のようなメッセージを流した。


スンハン ライズ復帰反対
SMエンターテインメントの謹弔花輪デモ
SMエンターテインメントの正門にライズの6人体制を支持する内容の謹弔花輪を送ってください。
日時:10月11日(今日)夕方6時
場所:ソウル城東区往十里路83-21ディータワー正門前
同じ時間に送ると効果的です。
ぜひご一緒してください!
#RIIZE_6人で_存在して #ホン・スンハン_アウト #6人で_走ってきた道_ただ乗りは消える

このメッセージを読んだRIIZEファンは、続々と業者に謹弔花輪を発注。その日は深夜までSMエンターテインメント本社前に花輪の配達が続き、数百個にまで増えたという。

もちろんファンたちのアクションは謹弔花輪だけではなかった。グッズやアルバム、さらにはライズが出演する広告製品などの購入を取り消す不買運動を展開するとSMエンターテインメントにプレッシャーをかけたのだ。結局、SMエンターテインメントは13日夜11時45分、スンハンの復帰を撤回。ファンたちの前にひれ伏した形となった。

謹弔花輪はHYBEでも

芸能音楽事務所にファンが謹弔花輪を贈るのはこのRIIZEの件が初めてではない。一番話題となったのはHYBEとNewJeansの生みの親と言われるADOR前代表ミン・ヒジンの対立に関連した謹弔花輪デモだろう。

4月下旬にHYBE側が「ミン·ヒジンが経営権奪取を試みた」と監査結果の報告を発表すると、ミン前代表の辞任を要求する謹弔花輪が配達された。その後ミン・ヒジンがNewJeansのプロモーションに関してBTSなどHYBE所属アーティストたちに言及した事実が明かされると、各グループのファンによるミン・ヒジンに向けた謹弔花輪デモが行われた。一方ではNewJeansのファンも、HYBEとパン・シヒョクHYBE議長に向けた怒りの謹弔花輪を送りつけ、HYBE本社前は謹弔花輪戦争という状況が続いた。

またHYBEについては、BTSファンによる謹弔花輪デモも行われた。5月、BTSへの悪質なデマに対する対応が不十分だとするBTSのファンは、所属事務所であるHYBEに謹弔花輪を送った。さらに8月にはBTSメンバーのシュガが自宅近くで酒を飲んで電動スクーターを飲酒運転したことが発覚し、最終的に罰金刑を言い渡されたが、この事件を巡っても一部のファンがシュガの脱退を求めて謹弔花輪デモを行った。彼らの送りつけた花輪には「飲酒運転者ミン・ユンギ(シュガの本名)脱退しろ」、「ミン・ユンギ自主脱退」、「フォトライン立つ前に脱退しろ」、「私たちの手を放したのはあなただ」などの批判メッセージが添えられていた。

資産運用
「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒れる今こそ投資家が目を向ける「世界通貨」とは
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、違憲判決改めて批判 「他の関税とライセ

ビジネス

独IFO業況指数、2月予想以上に上昇 現況・先行き

ワールド

カナダ首相、インド・オーストラリア・日本を訪問へ 

ビジネス

「メード・イン・ヨーロッパ」計画の発表1週間延期、
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 2
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面を突き破って侵入する力の正体が明らかに
  • 3
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中小企業の「静かな抵抗」
  • 4
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 7
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 10
    ペットとの「別れの時」をどう見極めるべきか...獣医…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 5
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 10
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中