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ターゲット、5─7月売上高は予想上回る 次期CEO指名も株価7%安

2025年08月21日(木)01時10分

米ディスカウントストア大手ターゲットが20日発表した第2・四半期(5─7月期)の純売上高は252億1000万ドルと、LSEGがまとめた市場予想249億3000万ドルを上回った。18日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Siddharth Cavale Juveria Tabassum

[20日 ロイター] - 米ディスカウントストア大手ターゲットが20日発表した第2・四半期(5─7月期)の純売上高は252億1000万ドルと、LSEGがまとめた市場予想249億3000万ドルを上回った。大幅な値引きが、来店客の増加と支出額の押し上げにつながったとした。

特別項目を除いた1株当たり調整後利益は2.05ドルと、市場予想を0.02ドル上回った。

来店客数は1.3%減と、第1・四半期の2.4%減から改善した。

一方、既存店売上高は1.9%減。市場予想(3%減)ほどの落ち込みにはならなかったものの、営業利益率も5.2%と、前年同期の6.4%から低下。より大幅な値引きや発注キャンセルに伴うコスト、裁量的商品の需要低迷が響いた。

通期見通しは据え置いた。同社は5月、既存店売上高の大幅減を受け、年間売上高見通しを大幅に引き下げていた。

同社はまた、現在最高執行責任者(COO)を務めるマイケル・フィデルケ氏を、ブライアン・コーネル最高経営責任者(CEO)の後任に指名した。フィデルケ氏は来年2月に就任する見通し。

フィデルケ氏は記者会見で、「最大の目標は成長軌道への回帰だ」と意気込みを語った。

ベテラン幹部の登用により、経営難に陥っている同社の立て直しを図る狙いだが、フィデルケ氏が同社が抱える数々の問題を解決できる可能性は低いとの見方から、市場の反応は冷ややかだ。

ターゲットの株価は午前の取引で約7.4%下落している。

ロイター
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