最新記事

アイドル

BTSジミンの顔になろうと整形32回の英国人、「間違いだった...」反省と謝罪を表明

2022年9月2日(金)17時22分
ジェニファー・マノンド
BTSのジミン

Heo Ran-Reuters

<BTSジミンと同じ顔になろうとしていたオリ・ロンドンだが、自分の行動は間違いだと反省し、今は「ジミン依存症」克服に取り組んでいると表明>

長い時間を掛けて自分を振り返った──。大人気グループBTS(防弾少年団)のメンバーであるジミンに憧れ、彼と同じ顔になろうと大金を投じてきたインフルエンサーのオリ・ロンドンが、「お詫び」の動画を公開した。

【動画】BTSジミンの顔になるため「変貌」し続けていた過去のオリ・ロンドン

イギリス出身で、男性でも女性でもないノンバイナリーだと表明しているロンドンは2018年初頭から、総額10万ドル以上をかけて計32回の美容整形手術を受けてきた。

だが8月29日、長文の謝罪レターと自身のYouTubeチャンネルに投稿した動画で、そうした行為を後悔していると語った。さらに、自身の言動がときに「人種差別的」「文化の盗用」だと非難されてきたことを受けて、BTSファンやアジア人コミュニティーにも謝罪している。

「長い時間を掛けて自分を振り返り、パーソナリティー障害や過度の強迫行為、美容整形への依存と向き合って、よりよい人間になるためにセラピーやメンタルヘルスに取り組んだ末に、この文章を書いている」と、ロンドンは記す。

ロンドンが自身のYouTubeチャンネルに上げた動画では、学生時代に自分が鼻の大きさやひどいにきびのせいで、同級生らから「ブタ」「ゾウ」「シュレック」などと呼ばれたという思いでを振り返っている。こうした「いじめ」体験の影響は長い間、消えなかったという。

「不幸せ」で、社会に「受け入れられない」と何年も感じていたロンドンは、23歳のときに移り住んだ韓国で「自由」と「幸福」を手にすることができたと語る。

「Kポップや韓国カルチャーに慰められ、喜びを感じた。おかげで現実から逃避することができ、心酔するあこがれの人に100%の関心と愛情を注ぎ込んだ。その相手がパク・ジミンだった」。謝罪レターではそう説明している。

初めて鼻の整形手術を受けたのは、BTSの大ヒット曲「FAKE LOVE」のミュージックビデオを目にした後。それ以降、まぶたや下あごの手術、ボトックス注射などを受け続けた。

「ありのままの自分を愛してくれる人を見つけた」

心境が変化したのは、自分を「とても幸せに」してくれる「私だけのジミン」と結婚したことがきっかけだ。「ジミン依存症」を克服するため、セラピーやリハビリテーションに取り組んできた。

「ありのままの自分を愛し、受け入れてくれる人をやっと見つけた。そんなふうに受容されることを、これまでずっと追い求めてきた。それを見つけた今、私は完全に新しい人間になっている」

韓国カルチャーを愛する人々は、完璧な肌と大きな目をした小顔のジミンを「美しい」とたたえる。アメリカ人形成外科医のアンソニー・ユンは、そのチャーミングな顔立ちを称賛。ジミンを「最も好きな顔」に選んだ美容外科医もいる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ首都に夜通しドローン攻撃、23人負傷 鉄

ビジネス

GPIF、前年度運用収益は1.7兆円 5年連続のプ

ワールド

「最終提案」巡るハマスの決断、24時間以内に トラ

ビジネス

トランプ氏、10─12カ国に関税率通知開始と表明 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 5
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 6
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 7
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 8
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 9
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 10
    ロシア人にとっての「最大の敵国」、意外な1位は? …
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中