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外国語映画初のアカデミー作品賞受賞『パラサイト』 ポン・ジュノの栄光を支えた二人の翻訳者とは

2020年2月12日(水)12時30分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

「言葉の壁」を「映画という言語」で乗り越えて

これまで世界的に作品が評価されず、海外に進出できないことを「日本語が難しいので翻訳の問題で評価されにくい」「日本の文化や情緒は複雑なので外国人には理解できないのだ」などの理由付けをして納得させていた人々もいただろう。しかし、良いものは良い。世界的に評価される。という前例が誕生した。理解が困難な部分はわかりやすいようサポートできる優秀な人材も揃った。逆にいえばこれまでの甘えた言い訳は通じない世界になったのだ。

ポン・ジュノ監督は1月5日に行われたゴールデングローブ外国語映画賞受賞のスピーチで「私たちは一つの言語だけを使っていると思う。その言語は映画だ」と語った。これからは全世界を相手に作品を発信していけるよう目線を変えていく必要がある。なぜなら映画を作りたい、作品を通じてメッセージを伝えたいと思い、取り掛かった時点でポン・ジュノ監督のいう「映画と言う言語(ツール)」はすでに手に入れたのだから。これまで飛び超えるのには困難だと思わされていた壁はすっかり低くなってしまった。

この『パラサイト』が、今後世界中を舞台に活躍するであろう映画人達に希望を与える一作となったのは言うまでもない。



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