最新記事

投資の基礎知識

2019年の相場は「亥固まる=小幅な値動きにとどまる」のか

2019年1月8日(火)19時25分
網代奈都子 ※株の窓口より転載

1983年(昭和58年)――バブルが始まる3年前

kabumado190108-chart4.png

・年始の終値=8,021.40円
・年末の終値=9,893.82円 +1,872.42円(+23.34%)

年始から年末にかけて日経平均はおおむね右肩上がり。年始から年末までの値上がり率は23.34%。「小幅な値動き」どころか「超順調」な一年でした。

【1983年の話題・流行】
東京ディズニーランドが開園し、一方で、伝説となったNHK朝ドラ『おしん』が放映された年でもあります。ちなみに『現代用語の基礎知識』が発表する新語・流行語大賞は、翌年の1984年にスタート。

1971年(昭和46年)――ニクソン・ショック

kabumado190108-chart5.png

・年始の終値=2,001.34円
・年末の終値=2,713.74円 +712.40円(+35.60%)

ひと目で8月の大暴落がわかります。これは、米ニクソン大統領がドル紙幣と金との交換停止を発表したことによる世界的な株式市場の混乱「ニクソン・ショック」によるものです。日経平均も一時は大きく値を下げましたが、年末には一気に回復。とても「小幅な値動き」とは言えない一年でした。

【1971年の話題・流行】
マクドナルドの日本1号店が銀座に開店(7月20日)。日清食品の「カップヌードル」が発売(9月18日)された年でもあります。第二次ベビーブームの先駆けの年であり、その子どもたちがいわゆる「団塊ジュニア」ですね。

1959年(昭和34年)――絶好調の岩戸景気

kabumado190108-chart6.png

・年始の終値:671.28円
・年末の終値:874.88円 +203.60円(+30.33%)

戦後の高度成長期の中でも特に長く続いた「岩戸景気」(1958年7月~1961年12月)の真っ最中だったこの年。その好景気ぶりを表すように、年始からきれいな右肩上がりです。年末にはやや下げたものの、それでも年始との比較では+30%を超える値上がりとなっています。

【1959年の話題・流行】
当時皇太子だった現在の天皇陛下と美智子皇后が結婚(4月10日)、ミッチーブームが最高潮に達しました。

固まっている場合じゃない

サブプライムローン崩壊の序曲がすでに始まっていた2007年、国難と円高に泣いた1995年、順調すぎる右肩上がりの1983年、ニクソン・ショックも年末には回復の1971年、岩戸景気とロイヤルウエディングに沸いた1959年......

過去5回の亥年の日経平均株価を見てみると、まったく固まっていなかったことがわかりました。アノマリーとしての「亥固まる(値動きは小幅)」が成立しているのも1995年だけと、なんとも微妙な結果です。

小幅な値動きも大幅な値動きもどちらも乗りこなすために必要なのは、「法則らしきもの」に頼ることなく自分自身で確固とした投資判断を下すことでしょう。

[筆者]
網代奈都子(あじろ・なつこ)
30代OL。仕事のかたわらトレードを行っており、そのスキルを磨くべく日々勉強中。目下の目標は年間の利益100万円。安定した利益を出し、ペット可物件に引っ越すのが夢。

※当記事は「株の窓口」の提供記事です
kabumado_logo200new.jpg

20200922issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

9月22日号(9月15日発売)は「誤解だらけの米中新冷戦」特集。「金持ち」中国との対立はソ連との冷戦とは違う。米中関係史で読み解く新冷戦の本質。

関連ワード

ニュース速報

ワールド

香港最高裁の豪州国籍判事が辞任、国安法への懸念で

ビジネス

コロナ禍でもグローバリゼーションは続く=日銀総裁

ワールド

中国軍機18機が台湾識別圏に入る、海峡付近で演習 

ワールド

英国でコロナ感染拡大 保健相は全土ロックダウン明言

MAGAZINE

特集:誤解だらけの米中新冷戦

2020-9・22号(9/15発売)

「金持ち」中国との対立はソ連との冷戦とは違う── 米中関係史で読み解く新冷戦の本質

人気ランキング

  • 1

    ロシアの毒殺未遂にメルケルが強気を貫けない理由

  • 2

    中国とのライバル関係を深刻に扱うべきでない理由

  • 3

    過去6600万年の地球の気候の変遷が初めてまとめられる

  • 4

    ネットフリックス配信映画『キューティーズ!』がま…

  • 5

    金正恩が「飲み会で政策批判」のエリート経済官僚5人…

  • 6

    ツイッター、トランプの投稿にイエローカード バイデ…

  • 7

    ファイザーの新型コロナワクチン後期試験、被験者に…

  • 8

    トランプお墨付きの「Qアノン」が笑い事では済まされ…

  • 9

    親の過干渉が子どもの幸福感を下げる

  • 10

    反日デモへつながった尖閣沖事件から10年 「特攻漁船…

  • 1

    反日デモへつながった尖閣沖事件から10年 「特攻漁船」船長の意外すぎる末路

  • 2

    【動画】タランチュラが鳥を頭から食べる衝撃映像とメカニズム

  • 3

    水にひそむ「脳を食べるアメーバ」で少年が死亡

  • 4

    「ワクチンは安全」という信頼、日本は世界最低レベ…

  • 5

    【動画】海辺を歩く2頭のライオンに視聴950万回

  • 6

    韓国の世代間格差と若者の怒り

  • 7

    仏シトロエン、14歳から免許不要で乗れる2人乗りEV「…

  • 8

    中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは.....…

  • 9

    EUミシェル大統領「中国に利用されず」 首脳会談、習…

  • 10

    伝説のジャーナリストのトランプ本『怒り』に同業者…

  • 1

    中国・三峡ダムに過去最大の水量流入、いまダムはどうなっている?

  • 2

    【動画】タランチュラが鳥を頭から食べる衝撃映像とメカニズム

  • 3

    反日デモへつながった尖閣沖事件から10年 「特攻漁船」船長の意外すぎる末路

  • 4

    1件40円、すべて「自己責任」のメーター検針員をク…

  • 5

    手に乗る大きさのゾウの仲間、約50年ぶりにアフリカ…

  • 6

    中国の三峡ダム、豪雨で危険水位20メートル上回る 設…

  • 7

    撃墜されたウクライナ機、被弾後も操縦士は「19秒間…

  • 8

    中国はなぜ尖閣での漁を禁止したのか

  • 9

    米中新冷戦でアメリカに勝ち目はない

  • 10

    アラスカ漁船がロシア艦隊と鉢合わせ、米軍機がロシ…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2020年9月
  • 2020年8月
  • 2020年7月
  • 2020年6月
  • 2020年5月
  • 2020年4月