最新記事

投資の基礎知識

バブル崩壊を予想できる? 集団心理を表す「恐怖指数」の読み方

2018年1月4日(木)19時37分
株の窓口

Juliannafunk-iStock.

<1年足らずで10倍になったビットコインが、1週間で30%も急落した。果たしてバブルは弾けてしまったのか? いつかは弾けるのがバブルだが、問題は「それがいつなのか」。それを推測する手がかりとなるのが、市場参加者たちの集団心理を表した指標だ>

株価の大暴落は恐ろしいものです。だれだって遭遇したくありません。でも、そんな「恐ろしさ」を表す指数があることをご存じでしょうか? それが「恐怖指数」とも呼ばれる「VIX指数」です。

VIX指数が上昇すればするほど、「投資家が暴落リスクに対する警戒感を強めている」とわかり、反対に、VIX指数が低いところで安定していれば、「暴落のリスクはないと安心している」という雰囲気を読み取れる----そんな指標です。

株価は集団心理で動きます。どれだけ市場参加者が「ビビっているか」を数値で把握できれば、大いに活躍してくれるでしょう。というわけで、集団心理を表すVIX指数をはじめとした指標と、その見方について紹介します。

鍵は「ボラティリティー」にあり

そもそも、「市場参加者がビビっているかどうか」をどうやって算出するのでしょうか。その鍵となるのは「ボラティリティー」です。このボラティリティーがVIX指数(恐怖指数)につながっていくので、まずはボラティリティーについて説明します。

ボラティリティーとは「変動率」、つまり「値動き」のことです。たとえば以下の2つであれば、②のほうが「ボラティリティーが大きい」と言えます。

①ある一定期間で、株価が1000~1100円で動く株
②ある一定期間で、株価が800円~1500円で動く株

そして、ボラティリティーには2種類あります。

●ヒストリカル・ボラティリティー......過去の実際の変動率
●インプライド・ボラティリティー......将来の予想変動率

過去の変動率は、実際の数値があるので測定も簡単です。しかし、「将来の予想変動率」はどのように測定するのでしょうか?

金融には「オプション取引」というものがあります。「将来の決められた期日に、あらかじめ決められた価格対象となっている資産を買い付ける、または売り付ける『権利』を売買する取引」です。このオプション取引の価格から、市場参加者が予想している将来のボラティリティーを逆算できるのです。

日経平均の予想変動率

日経平均株価の各ボラティリティー指数は、日本経済新聞を見ればわかります。過去の変動率であるヒストリカル・ボラティリティー(=日経平均HV)、予想変動率のインプライド・ボラティリティー(=日経平均VI〔ボラティリティー・インデックス〕)ともに、紙面に掲載されています。

両者の差を見るのも面白いのですが、ここではネットで簡単に見ることができ、これからの市場の雰囲気を知ることのできる「日経平均VI」(=予想変動率)について詳しく見ていきましょう。

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

中国粗鋼生産、7月は過去最高の9336万トン 需要

ワールド

第2四半期のマレーシアGDP、前年比-17.1% 

ビジネス

中国の7月小売売上高は予想外の減少、鉱工業生産も予

ワールド

第2四半期のマレーシア経常黒字、76億リンギに減少

MAGAZINE

特集:人生を変えた55冊

2020-8・11号(8/ 4発売)

コロナ自粛の夏休みは読書で自分を高めるチャンス──世界と日本の著名人が教える「価値観を揺さぶられた本

※次号は8/18(火)発売となります。

人気ランキング

  • 1

    マオリ語で「陰毛」という名のビール、醸造会社が謝罪 

  • 2

    「元徴用工」の主張に違和感を感じる人たち

  • 3

    バイデン陣営はこれで「ターボ全開」? 副大統領候補ハリス指名の意味

  • 4

    韓国、ユーチューブが大炎上 芸能人の「ステマ」、「悪…

  • 5

    「韓国・文在寅の最低賃金引き上げは失策」説を信じるな…

  • 6

    李登輝前総統の逝去報道──日韓の温度差

  • 7

    日本初のアフリカ人学長が「価値観」を揺さぶられた5…

  • 8

    新型コロナワクチンが開発されても、米国の3人に1人…

  • 9

    韓国・文在寅の支持率9カ月ぶりの低水準に ソウル住…

  • 10

    ベトナム、日本には強硬だが、中国には黙る韓国政府…

  • 1

    ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死

  • 2

    中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは......?

  • 3

    トランプTikTok禁止令とTikTokの正体

  • 4

    韓国、ユーチューブが大炎上 芸能人の「ステマ」、「悪…

  • 5

    李登輝前総統の逝去報道──日韓の温度差

  • 6

    バイデン陣営はこれで「ターボ全開」? 副大統領候…

  • 7

    『レオン』が描いた少女の性と「男性目線」

  • 8

    陽性者急増、名古屋の医師が懸念する「市中感染」の…

  • 9

    アメリカ北東部でコロナ感染が沈静化しているのはな…

  • 10

    「元徴用工」の主張に違和感を感じる人たち

  • 1

    コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず

  • 2

    中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは......?

  • 3

    中国から米国に「謎の種」が送りつけられている......当局は「植えないで」と呼びかけ

  • 4

    韓国、コロナショック下でなぜかレギンスが大ヒット …

  • 5

    ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死

  • 6

    宇宙観測史上、最も近くで撮影された「驚異の」太陽…

  • 7

    アメリカが遂に日本政界の媚中派を名指し批判──二階…

  • 8

    戦略性を失った習近平「四面楚歌」外交の末路

  • 9

    中国のスーパースプレッダー、エレベーターに一度乗…

  • 10

    【独占】押谷仁教授が語る、PCR検査の有用性とリスク…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2020年8月
  • 2020年7月
  • 2020年6月
  • 2020年5月
  • 2020年4月
  • 2020年3月