最新記事
中国企業

今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国

2025年10月19日(日)18時38分
シンガポール中心部の中国料理店が並ぶ通り

10月13日、記録的な数の中国のレストランやカフェがこの1年間でシンガポールに進出した。写真は10日、シンガポール中心部の中国料理店が並ぶ通り(2025年 ロイター/Edgar Su)

記録的な数の中国のレストランやカフェがこの1年間でシンガポールに進出した。活気に乏しい消費需要、過激な価格競争、極端に絞り込まれた利益率といった本国の状況から脱しようとして、この島国を国際的な事業展開の「試験場」として活用している。

シンガポールには新型コロナウィルスのパンデミック後の海外進出ブームに乗って火鍋店や麻辣料理店などが進出していたが、ラッキンコーヒーやタピオカティー大手ミシュエといった有名企業もこの流れに加わった。国際志向の強い都市国家のブランド力を当てにした動きで、業界専門家や企業幹部はこうした流れが今後加速するとみている。

湖南料理チェーン「農耕記」の海外事業ゼネラルマネージャーのジョシー・ジョウ氏は「中国は今経営が本当に厳しい状況だ。だから多くのブランドが海外進出を決めている」と語った。農耕記は世界展開の第一段階としてシンガポールを選んだ。

タピオカチェーン「茶百道」のシンガポール責任者ジョアンナ・ジア氏は恒常的な価格競争のために中国の飲食企業は新しい成長モデルを海外で模索する必要に迫られていると述べた。茶百道は7月、シンガポールでフランチャイズ形式の2店舗をオープンし、さらに2店舗の出店を予定している。

中国は新型コロナのロックダウンが終わってからほぼ3年が経つが、需要の低迷が成長を抑制している。長引く不動産市場の不振や米国の中国製品に対する関税が飲食、電子商取引(EC)、自動車などさまざまな分野で価格競争を助長し、デフレ圧力を強めている。

事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国で「AI基本法」施行、世界初の包括規制法 信頼

ワールド

ウクライナ和平交渉に大きな進展、争点は最後の一つに

ビジネス

英公的部門借入額、12月は予想下回る リーブス財務

ビジネス

東電、柏崎刈羽原発6号機を計画的に停止 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」の写真がSNSで話題に、見分け方「ABCDEルール」とは?
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の核開発にらみ軍事戦略を強化
  • 4
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 5
    飛行機よりラク? ソウル〜釜山「110分」へ――韓国が…
  • 6
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 7
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 8
    「怖すぎる...」モルディブで凶暴な魚の群れに「襲撃…
  • 9
    サーモンとマグロは要注意...輸入魚に潜む「永遠の化…
  • 10
    宇宙人の存在「開示」がもたらす金融黙示録──英中銀…
  • 1
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 2
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 7
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 8
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 9
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中