株式市場は? 利上げは? 自民党の高市新総裁、経済・政策にはどんな影響が...識者5人の予測

10月4日、自民党の総裁選挙は午後に投開票が行われ、決選投票の結果、高市早苗前経済安保担当相(写真)が小泉進次郎農林水産相を破り、第29代総裁に選出された。9月19日、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
<自民党の総裁選挙は4日午後に投開票が行われ、決選投票の結果、高市早苗前経済安保担当相が小泉進次郎農林水産相を破り、第29代総裁に選出された。市場関係者に見方を聞いた>
外交はタカ派色抑えて現実路線か
<アジアグループ バイスプレジデント 林由佳氏>
高市早苗新総裁は中国、韓国への姿勢がタカ派的で、歴史問題や靖国神社参拝を巡る見解でも緊張を招く危惧はある。しかし、実際には現実路線で控えめに政策を進める可能性が高いとみている。自民党は厳しい立場に立たされており、アジアへの強硬姿勢が原因で分裂するようなことは避けたいだろうし、自民党の長老らも避けて欲しいと思っているだろう。
トランプ米大統領と個人的な関係を築けるかどうかは、予想しても 結果はよくわからない。石破茂現首相のときも、あまり外交経験がなく、トランプ大統領とうまくいかないと懸念されたが、蓋を開けてみるとトランプ大統領は石破さんのことを気に入ったようだった。石破首相はそれなりに関係を作れたと思う。
今回選出される首相は、トランプ大統領が来日すると言われている10月下旬までに準備期間が2週間しかない。時間がとても短く、難しい状況だと思う。