米航空会社、プレミアムシートに注力「年収10万ドル以上の米国の家計の財政状況は健全」
<エコノミークラスは不振>
対象的に、所得の低い層は景気全般の不透明感と生計費の高騰によって打撃を被っている。
バンク・オブ・アメリカのデータによると、6月は中・高所得層の支出が底堅かった一方、低所得層の支出は減少した。
ロイターが確認した格安航空ジェットブルーの社内メモによると、同社は先月、需要低迷により2025年は採算割れになりそうだとして、新たなコスト削減策を計画中であることを職員に通達した。
例年なら夏場はかき入れ時だが、今年はエコノミークラスの需要が弱いため、航空会社は空席を出さないよう値引きを迫られている。
フロンティアやスピリット航空などの格安航空は、これ以上の値引きを避けようと便数の削減に力を入れている。
航空会社幹部らは、プレミアムシートが業界の「利益の差別化要因」になったと指摘する。プレミアムシートの顧客はあまり価格に左右されないからだ。
これまでの成功に意を強くした航空会社は、プレミアムシートをより魅力的にするための投資をさらに増やしている。
ユナイテッドは新たなボーイング787―9型機に半個室型で大型スクリーンなどを備えたプレミアムシートを導入した。