「日本の景気後退回避」「今後は政治巡るリスク」「金利に上昇圧力」...日米15%合意、識者12人の視点

7月22日、トランプ米大統領(写真)は、日本との貿易交渉で大規模な合意を締結したと明らかにした。4月2日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)
トランプ米大統領は22日、日本との貿易交渉で大規模な合意を締結したと明らかにした。交流サイト「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、日本に対する相互関税は15%になると表明。また、日米両政府は、自動車の税率を15%へ引き下げることで合意したと、日米の政府、業界関係者が明らかにした。
市場関係者に見方を聞いた。
◎政府交渉を評価、相互関税は数量・価格どちらに影響か注視
<SMBC日興証券 シニアエコノミスト 宮前耕也氏>
自動車関税の引き下げがそもそも難しいと言われていた中で、米国が15%への引き下げに応じたのはサプライズだった。もちろん、もともと2.5%だったことを考えると引き上げとも言えるが、トランプ米大統領のこれまでの言動からは、25%のまま維持されると思われていただけに、日本政府はよく交渉したと思う。
農産品の分野でも大きな妥協があるかとも思ったが、コメについてはミニマムアクセスの枠を維持するという。米国産作物への関税を引き下げることもないようなので、国内のコメ農家への影響も今のところ限定的ではないか。
一方、多額の対米投資を行うとのことなので、中長期的にみれば国内企業の投資先が米国に移り、国内が空洞化する懸念はあると思う。ただ、一度に5500億ドルを投じるわけではないはずで、どう影響が出てくるのかは現状では不透明だ。中長期の視点で見ていく必要がある。
注視するべきなのは、相互関税が15%となる点だ。これまでの10%から引き上げられることになる。この上乗せが日本の輸出に対し、数量として響くのか、価格に響くのかで経済への影響が変わってくるだろう。前者であれば実質GDP(国内総生産)を押し下げる要因になり得る。
足元の状況を見ると、追加関税が課されて以降も輸出数量自体はさほど落ちていない。そう考えると、15%になったとしても数量への影響は限定的かもしれないが、今後も注視が必要だ。
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