最新記事
BOOKS

「仕事が忙しい」と言い訳する人は成長しない...朝日新聞記者の〈遊び〉も両立する技術【時間管理】

2024年7月26日(金)07時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
時間管理のイメージ

Tumisu-pixabay

<人の2倍の原稿を書きながらでも、年間300本のライブに行くことは可能。超多忙でも怠けず遊ぶ。新聞記者の時間管理術>

朝日新聞の名物記者として知られる近藤康太郎氏のもとには、〈仕事〉の方法を学ぼうと若い記者が集まる。その場では〈仕事〉のみならず〈勉強〉と〈遊び〉の大切さが徹底指導される。

組織、ひいては社会において、いい〈仕事〉をするには、〈仕事〉だけしていては必ず枯れる。〈仕事〉〈勉強〉〈遊び〉の三要素を磨く理由と、三要素がご機嫌な人生に結びついていくプロセス書いた『ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論』(CCCメディアハウス)より、多忙でも〈遊び〉に取り組む方法を取り上げる。

◇ ◇ ◇

「遊ぶ暇がない」は言い訳

以前に書きましたが、一行も本を読めない時期があったんです。〈遊び〉はおろか、〈勉強〉すらできない。遊んでいる暇なんてないと思ってしまうんです。いまは、自分に〈仕事〉の波が来ている、これを逃してはだめだ、と。正しい側面もありますね。

ただ、いまの自分が、かつての若い自分にアドバイスできるとしたら、「それは言い訳だ」ってことになるでしょう。どんなに〈仕事〉が忙しくても、工夫次第で〈勉強〉はできる。そして、〈遊び〉は、歯を食いしばってするもんだ。寝ないでするもんだ。

もっとも、その怒濤の数年間の前は、がんばって〈遊び〉はしていたようです。音楽のライブは年間三百本も見ているわけで、ハズレも多いんです。だけど「絶対に行く」と決めていて、そこが無鉄砲で意固地なところでもあるんですが、アスリートノートというか、手帳に書いてました。見たバンド名と、ハコ、つまりライブハウスの名前です。

「仕事が忙しい」は自慢にならない

ポイントは、「仕事なんかやってあたりまえだ」ということです。仕事を人の二倍、三倍している。そんなことでいばってるやつがいますけれど(わたしですね)、あたりまえなんです、そんなの。だって、カネもらってんだから。いばるな。

どれだけ遊んだか。誇るとしたら、そっちです。わたしより若いのが、わたしより濃密な書き込みのアスリートノートを見せて、どれだけ遊んでいるか自慢してきたら、「こいつ、すげえな」って尊敬しちゃいます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アップル、9月9日に秋のイベント 超薄型iPhon

ワールド

クックFRB理事、トランプ氏による解任巡り提訴へ 

ワールド

イーライリリーの経口肥満症薬、2型糖尿病患者で体重

ビジネス

積極利下げの用意、経済の下振れ顕在化なら=マン英中
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 3
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密着させ...」 女性客が投稿した写真に批判殺到
  • 4
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    「美しく、恐ろしい...」アメリカを襲った大型ハリケ…
  • 7
    「ありがとう」は、なぜ便利な日本語なのか?...「言…
  • 8
    【写真特集】「世界最大の湖」カスピ海が縮んでいく…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    トランプ、ウクライナのパイプライン攻撃に激怒...和…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 3
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家のプールを占拠する「巨大な黒いシルエット」にネット戦慄
  • 4
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 5
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 6
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 7
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 8
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 9
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 10
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中