最新記事

EV

ネットフリックス作品により多くの「電気自動車」登場へ──GMとのパートナーシップ

2023年2月3日(金)07時30分
冨田龍一
車

シボレーのEV REUTERS/Rebecca Cook

ネットフリックスは米国時間2月3日、ゼネラルモーターズ(GM)とのパートナーシップのもと、より多くのEV(電気自動車)をドラマシリーズや映画といったオリジナルコンテンツに起用する方針を明かした。

両社はこのパートナーシップの第一弾として、米国時間2月12日開催のスーパーボウルでいくつかのCMを流す。その内容は、コメディ俳優のウィル・フェレルが『イカゲーム』や『アーミー・オブ・ザ・デッド』といったネットフリックス作品の世界に登場するというものだ。

【動画】シュール...ウィル・ファレルが『イカゲーム』に登場──マスクの男とEVに乗る

今後ネットフリックスは、映像クリエイターらに「いかにEVがストーリーを補完し、向上させることができるか」を伝えていくという。この先の1年間では、『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!~』、『クィア・アイ』など、ネットフリックスの一部作品にGMのEVが登場予定。車種は「シボレー・ボルトEUV」、「GMCハマーEVピックアップ」、「キャデラック・リリック」などだ。

GMとのパートナーシップについて、ネットフリックスCMOのマリアン・リーは以下のように語った。

「ネットフリックスでは、文化に影響を与え、有意義な会話を喚起できるようなドラマシリーズや映画を制作しています。『ウェンズデイ』に触発されたTikTokのダンストレンドから、『ドント・ルック・アップ』による気候変動に関する深い議論まで、私たちはエンターテインメントが"ファンダム"を促進し、つながりを刺激することができることを理解しています。GMは自動車業界の文化的リーダー。私たちのドラマシリーズや映画でEVの存在感を高めることで、彼らの努力に協力できることを誇りに思っています」

一方、GMのCMOのデボラ・ウォールはこう話した。

「エンターテインメントは、文化に大きな影響を与えるものです。私たちは、ストリーミングサービスや映画館を通じてEVの存在感を高めいく。またEVの運転や所有の体験を盛り込んだストーリーテリングを通じて、EV文化を築いていきたいと考えています。ネットフリックスは、魅力的なストーリーテリング、サステナビリティへのコミットメント、文化的なトレンドを形成する会話の火付け役としての実績から、素晴らしいパートナーだと思います。私たちは、より良い、より持続可能な未来を創造するために団結し、すべての人にEVを届けられるようにしていきます」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

大企業製造業・業況判断DIは+15=12月日銀短観

ビジネス

MDV、日本生命によるTOB「検討中」 決定事項は

ワールド

世界各地でユダヤ教行事の警備強化、豪ビーチ銃撃受け

ワールド

チリ大統領選で右派カスト氏勝利、不法移民追放など掲
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 5
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中