最新記事

コミュニケーション

格好いい言葉も、よどみない喋りも邪魔なだけ...プロが教える「話し方」3つのコツ

2022年8月31日(水)11時35分
flier編集部

リアルでのコミュニケーションに比べて、オンラインでは、聞くことに疲れやすくなります。そして、オンラインならではの微妙なタイミングのズレや、話が重なったときの気持ち悪さもあるでしょう。

そんな状況の中で、ブワーッとよどみなく喋ってしまうと伝わりにくいもの。いつもよりも「間」を意識しながら喋ることが大事です。

間を置くときに少し口角を上げると、笑顔に見えていいです。少しずつ笑顔を挟むことで、上機嫌であることがわかり、話も伝わりやすくなります。

井手 リアルのコミュニケーションとは違うポイントで大変参考になります。では2つ目をお願いします。

ひきた 2つ目は「相手の声を入れながら喋ること」です。

途中で「これはどうでしょうか?」とQ&Aを入れることで、相手に考えてもらう時間を作りましょう。大学でも、先生の声だけがする授業ではダメで、学生の声がする授業が理想と言われたりしますよね。

「立て板に水」で自分ばかりが喋っていても、実は伝わっていないことは多いものです。相手に考えてもらう時間を作るのは、緊張感を生むことにもなります。参加型にすることで、相手が単なる聞き手ではなくなるわけです。

オンラインのときはPowerPointをQ&A形式で作っておくと進めやすくなるでしょう。

井手 参加型にすると、一体感だけでなく緊張感も生まれるんですね。確かに相手の達成感や充実度も変わってくると思います。では最後、3つ目をお願いします。

ひきた 3つ目は「短く話すこと」です。

岡田斗司夫さんが言っていたんですが、TBSの「News23」は7秒ごとにカメラ割りを変えていたんだそうです。それは、7秒ぐらいで人は飽きてしまうから。

人が集中できる限界は、テレビの15秒CMくらいだというイメージでいていいのではないでしょうか。実はYouTubeのCMも7秒程度のものが増えています。

そんな中で、15秒で喋るクセをつけてみるといいと思います。15秒というと短く感じるかもしれませんが、3センテンスくらいは喋れるものです。

15秒をひとまとまりにして喋るクセをつけておくと、驚くほどわかりやすく人に伝わります。これを意識するだけでダラダラと冗長になることも防げます。

「書くように話す」「話すように書く」

井手 「なるべく短く」という考え方は、ひきたさんが本を書くときにも大事にされているそうですね。

ひきた そうなんです。私は本の原稿もすべて音読して秒数を計って、何秒で読めるかを意識しています。

1章を4分で読み終わるように計算していまして、地下鉄の1駅の区間の時間で読めるのが理想。ちょっと物足りないなと思うくらいが、飽きられずに読んでもらう秘訣かなと思います。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ハーバード大の免税資格剥奪を再表明 民

ビジネス

米製造業新規受注、3月は前月比4.3%増 民間航空

ワールド

中国、フェンタニル対策検討 米との貿易交渉開始へ手

ワールド

米国務長官、独政党AfD「過激派」指定を非難 方針
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 2
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 3
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 4
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 5
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 6
    宇宙からしか見えない日食、NASAの観測衛星が撮影に…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    金を爆買いする中国のアメリカ離れ
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中