格好いい言葉も、よどみない喋りも邪魔なだけ...プロが教える「話し方」3つのコツ
井手 リズムをもって読めて、短くまとまっているから頭に入ってきやすいわけですね。
そう考えると、話し方と書き方は、別なようで共通点も多いということなんですか?
ひきた 「書くように話す」「話すように書く」訓練が必要だと思います。声が聞こえてくるような文章を書ければ、それがベストです。
本だからといって必ずしも書き言葉を使うべきではなくて、私は話し言葉で書くことを意識しています。
井手 話し言葉と書き言葉は分けて考えがちですが、受け取る側は同じ人間ですからね。
ひきた 昔の言文一致されていない時代の教育の名残だと思います。
書き言葉のあり方は、インターネットが普及して一番変わった部分かもしれません。SNSに書き込むことはトークに他ならないですからね。
井手 伝えたいことを、受け手にどう伝えるか。これは、話す・書くにかかわらず同じことなんですね。大事な視点をいただきました。ありがとうございました!
『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』
著者:ひきたよしあき
出版社:大和出版
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『「スルーされない人」の言葉力』
著者:ひきたよしあき
出版社:大和出版
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『一瞬で心をつかみ意見を通す対話力』
著者:ひきたよしあき
出版社:三笠書房
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ひきた よしあき
大阪芸術大学客員教授 コラムニスト スピーチライター。
1984年早稲田大学法学部卒。学生時代より「早稲田文学」学生編集委員を務め、NHK「クイズ面白ゼミナール」のクイズ制作にも携わる。博報堂に入社後、クリエイティブディレクターとして数々のCM制作を手がける。政治、行政、大手企業のスピーチライターとしても活動。“人の心を動かす”原稿が評判を呼び、数多くのエグゼクティブから指名が殺到。また、大阪芸術大学、明治大学をはじめ、多くの大学の講義では「就職後まで役に立つ」「一生ものの考える力が身につく」と学生からも支持を集める。慶應MCC、NHK文化センターなどのカルチャースクール、企業、自治体、学校で講演活動を行うほか、社会人向けオンライン学習コミュニティ「Schoo」では、日本語の素晴らしさをわかりやすく伝える講義が大人気となっている。主な著書に『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(大和出版)『人を追い詰める話し方 心をラクにする話し方』(日経BP)など多数。
flier編集部
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