焦点:食品消費税ゼロへ本腰、「財源探し」本格化 外為特会頼みの過去
写真は国会議事堂。2016年7月、都内で撮影。REUTERS/Toru Hanai
Takaya Yamaguchi Makiko Yamazaki
[東京 9日 ロイター] - 衆院選で自民党が圧勝し、推進力の回復を得て「高市財政」が再始動する。政府は衆院解散で宙に浮いた2026年度予算案の審議に併せ、飲食料品の消費税を2年間ゼロにする検討を加速させる構えで、財源探しの動きも本格化しそうだ。外国為替資金特別会計(外為特会)の剰余金頼みという財源調達を繰り返した過去もあり、財政当局は身構えている。
<好経済実現へ意欲>
「今の内閣はいいチームだ。みんな一生懸命働いて結果を出しつつある」。首相は8日夜、報道陣を前にこう語った。
複数の関係者によると、首相指名選挙を行う特別国会は18日前後に召集する。高市氏が首相に選出されれば直ちに組閣し、第2次高市内閣が発足する。
責任ある積極財政を掲げ、歳出総額を過去最大の122兆円超とした26年度予算案は、1月23日の衆院解散で宙に浮いた。特別国会召集後は施政方針演説などをこなし、衆参両院で代表質問を行ったうえで、衆院予算委員会で予算案の審議に移る。
事情を知る関係者2人によると、政府予算案の組み替えは想定していないという。
約1カ月の空白期間を招いたため、予算案の年度内成立は見通せなくなった。年度末に先立ち暫定予算を成立させ、社会保障費など義務的なものを1カ月前後に限って使えるようにする。暫定期間が5月の大型連休を超えなければ、景気への影響は限られそうだ。
26年度税制改正では、首相肝いりの設備投資促進税制も創設した。ただ、26年4月事業年度からの適用で「申告は27年春。それまでに法案が通っていれば影響はない」(財務省幹部)。好経済の実現に向けた施策が再始動する。
<国民会議開催へ着々>
給付付き税額控除導入までの「つなぎ」と位置付ける飲食料品の消費税ゼロをどう進めるかも今後、焦点となる。
複数の政府関係者によると、国民会議の速やかな実施に向け、財務省幹部らを事務局に派遣する調整に入った。減税やその財源確保に向けた環境整備を急ぎたい考えだ。
飲食料品の消費税ゼロに向けては、年5兆円の財源が必要とされる。仮に、26年度中に実施する場合には、実施期間に応じ、年末に策定した26年度当初予算案に計上していない歳入が必要となる。
減税財源を巡り、首相は「赤字国債には頼らない」と一貫して訴えてきたが、現時点では、どう穴埋めするかの着地は見通せない。結論を得るまでの曲折も予想される。
<財源調達では難路も>
結局は、外為特会の剰余金頼みの財源調達になるのではとの声もくすぶる。
外為特会の剰余金活用では、その7割を目安に一般会計に繰り入れ、看板政策への利活用や、新規財源債の抑制につなげてきた経緯がある。民主党政権下の予算編成以降、剰余金の全額繰り入れも含め、たびたび使われてきた手法だ。
自民党政権下の12年以降では、16年度と2022年度の剰余金を次年度の予算案(17年度当初、23年度当初)にそれぞれ全額繰り入れていた。
もっとも、外為特会をこれまで以上に一般財源化しようとすれば、米国債売却を伴う円調達が必要となる可能性もある。その場合は為替市場の混乱だけでなく、「強いドル」を標ぼうする米国からの反発も予想される。
特会剰余金を巡り、片山さつき財務相は8日の民放番組で「今の為替状態だと利益が5兆円以上出てくる」とする一方、政策財源に充てるかは「軽い問題ではない」と述べた。安定政権基盤を得ても消費減税に伴う財源調達では今後、難路を迎える。
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