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バイデン政権「ロシアの農産物や肥料の取引は制裁違反に当たらず」 ウクライナめぐる進展で

2022年7月15日(金)09時49分
ウクライナ東部ドンバス地域の小麦収穫風景

米政府は7月14日に出した文書で、国内の銀行や海運・保険会社などがロシアの農産品や肥料輸出に関する取引を行っても対ロシア制裁に違反することにはならないと明確化した。写真はウクライナ東部ドンバス地域の小麦収穫風景、13日撮影(2022年 ロイター/Gleb Garanich)

米政府は14日に出した文書で、国内の銀行や海運・保険会社などがロシアの農産品や肥料輸出に関する取引を行っても対ロシア制裁に違反することにはならないと明確化した。ウクライナ産穀物の輸出再開に向けた合意締結が視野に入る中、障害を取り除く狙いがある。

国連とトルコはウクライナ、ロシアとの4者の枠組みで黒海沿岸にあるウクライナ南部の港湾都市オデーサ(オデッサ)などから穀物輸出を再開するために協議を進めており、ロシアの農産品輸出を可能にすることが鍵となる。

13日にトルコのイスタンブールで開かれた4者協議で、ウクライナ産穀物の輸出航路の安全確保などについて来週に協定に署名する見通しとなった。

米財務省は、農業資源や医薬品・医療機器の販売と輸送は対ロシア制裁に抵触しないと明記したほか、ロシアによる肥料を含む農産品の生産、販売、輸送に制裁は科しておらず、これら品目の輸送に保険・再保険を提供することは禁止していないとした。

ロシア穀物輸出連盟のエドゥアルド・ゼルニン専務理事は、他の関係国も米国の例に倣い、穀物輸出を妨げている「隠れた制裁」を取り除くよう望むと述べた。



[ロイター]


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