最新記事

ビジネス

SkillだけでなくWill、MustよりWant、だから「プロセスエコノミー」はこんなに楽しい

2022年3月1日(火)17時44分
flier編集部

大事なのは、自分の読書の目的を常にアップデートし、どこを、どこまで掘るか、自分に問いかけ直し、目的を再定義していくことです。「知の洞窟」のどこを掘っていくか、緻密なマップを作っていくのです。

── 「知の洞窟」、奥深いですね。後者はいかがでしょうか。

後者の読書法は週に1回程度。博物館や美術館に行く感覚、本にダイブする感覚で、カレンダーにスケジュールを組んでいます。自分の中にない世界に浸っています。

セカンド著者

── 次回作や今後の活動についてお教えください。

「セカンド著者」として執筆を進めていきます。

今は、本よりヒトのほうが先を行っている時代です。起業家、専門家、研究者の方が見えている未来のほうが、圧倒的に先に行っています。そういう方々が見えている風景を、「今見ておくと未来が楽しくなるよ」と分かりやすく変換する、翻訳家のような役割を担っていきます。

本書で言えば、西野さんやけんすうさん、編集者の箕輪さんが見えている風景を、セカンド著者として「翻訳」させていただいたと思っています。

今仕込み中の作品としては、ビジネスの視点で語った量子コンピューターについての書籍を考えており、専門家の方に話を聞き、まとめています。そのほか、メタバースやウェブ3.0についても、文化の価値観、つながりの変容という観点から捉えていきたいです。

次の未来のキーワードが見えている人の翻訳者として、「2番目の著者」として、いかに彼らを輝かせられるか、それが役目だと思っています。

220225fl_iob02.jpg

『仮想空間シフト』
 著者:尾原和啓、山口周
 出版社:エムディエヌコーポレーション
 flierで要約を読む

220225fl_iob03.jpg

『アフターデジタル』
 著者:藤井保文、尾原和啓
 出版社:日経BP
 flierで要約を読む

220225fl_iob01.jpeg

Kazuhiro Obara


尾原和啓(おばら かずひろ)

1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援、リクルート(2回)、ケイ・ラボラトリー(現:KLab、取締役)、コーポレイトディレクション、サイバード、電子金券開発、オプト、 Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業に従事。経済産業省対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。著書に『アフターデジタル』(共著、日経BP)、『ITビジネスの原理』(NHK出版)、『モチベーション革命』(幻冬舎NewsPicks book)など多数。山口周氏との共著に『仮想空間シフト』(MdN新書)がある。

flier編集部

本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。

通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

flier_logo_nwj01.jpg

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

IAEA、イランから全査察官撤退 核施設のアクセス

ワールド

ハマス、ガザ停戦巡る米提案に「前向き」回答=当局筋

ワールド

ザポロジエ原発、電力供給が回復 ロシアの攻撃で一時

ワールド

独首相がトランプ氏と電話会談、ウクライナ向けパトリ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 6
    「登頂しない登山」の3つの魅力──この夏、静かな山道…
  • 7
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    1000万人以上が医療保険を失う...トランプの「大きく…
  • 10
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 5
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 8
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 9
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 10
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギ…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中