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ノルウェーの2021年自動車販売、EVが65%占める メーカー別シェアではテスラが最大に

2022年1月4日(火)10時10分
EVの充電装置

ノルウェーの2021年の自動車販売は、電気自動車(EV)が全体に占める割合が3分の2近くに達した。写真は充電中のEV、2021年11月にオスロで撮影(2022年 ロイター/Victoria Klesty)

ノルウェーの2021年の自動車販売は、電気自動車(EV)が全体に占める割合が3分の2近くに達した。ブランド別ではテスラの販売台数が最も多かった。同国は、ガソリン車とディーゼル車の販売を世界に先駆けて終了させることを目指しており、EVの普及が進んでいる。

人口540万人のノルウェーは世界で最もEV普及率が高いが、自動車市場の規模としては人口14億人の中国が圧倒的に大きい。

ノルウェーはバッテリー式電気自動車(BEV)対象の免税措置により二酸化炭素(CO2)を排出しない「ゼロエミッション車」への切り替えを促進している。

政府は25年までにガソリン車とディーゼル車の販売を終了させることを目指しているが、EV減税措置により22年には自動車販売に占めるEVの割合が80%に達する見通し。

21年のノルウェーの新車販売台数は、前年比25%増の17万6276台となった。EVが全体に占める割合は65%で、20年の54%から上昇した。

ノルウェー道路連盟(NRF)によると、21年の国内自動車市場のシェアはテスラが11.6%でトップとなり、初めて独フォルクスワーゲン(9.6%)を抜いた。

テスラが2日に発表した2021年第4・四半期の出荷台数は過去最高の30万8600台で、アナリスト予想の26万3026台を大幅に上回った。過去最高を記録するのは6四半期連続。世界的に半導体が不足する中、中国での生産を増やした。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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