最新記事

ステーキ、フォアグラ...どんなに食べても「食べ放題」で絶対に元を取れないワケ

2020年12月2日(水)17時45分
松本 健太郎(データサイエンティスト) PRESIDENT Onlineからの転載

※写真はイメージです GoodLifeStudio-iStock


食べ放題で元を取るにはどうすればいいのか。データサイエンティストの松本健太郎氏は「残念ながら食べ放題で元を取ることはできない。そう考えてしまうのは、人間には『損をしたくない』という本能があるからだ」という──。

※本稿は、松本健太郎『人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学』(毎日新聞出版)の一部を再編集したものです。

「食べ放題」はなぜ人気なのか

好きな食べ物を、好きな量だけ、何度でも食べられる「食べ放題」システムは、まさに「強欲」を地で行くような食事のスタイルです。

日本における食べ放題の歴史は実は新しく、1958年8月に新しく開館した帝国ホテル第2新館のレストラン「インペリアルバイキング」が始めたのが最初だと言われています。新館の目玉となるレストランを探していた当時の帝国ホテルの犬丸社長が、旅先のデンマークで北欧式のビュッフェ「スモーガスボード」に出会ったのがキッカケだそうです。

日本にはそれまでなかった「食べ放題」システムに感動した犬丸社長は、その仕組みを日本に輸入しようと考えました。ただ「スモーガスボード」という日本人にはあまり馴染みのない名前だと人気が出ないと考え、その新名称を社内公募します。

「北欧と言えばバイキング」という、やや安直(?)な発想と、ちょうどその当時に『バイキング』という映画が上映されていて、その映画に登場する豪快な食事シーンが社員の印象に残っていたという理由で、「バイキング」という名前になったそうです。

当時の大卒初任給は12800円、一方で「バイキング」はランチ1200円、ディナー1600円とかなりの高級路線のレストランでした。しかし開店直後から人気に火が付き、全国各地に「食べ放題」システムが伝播していきました。

これが「バイキング形式」として知られる「食べ放題」システムの由来です。

ニュース速報

ワールド

米最高裁判事の増員検討へ、バイデン氏が大統領令で委

ワールド

中国、アリババに27.5億ドルの罰金 独禁法違反で

ワールド

アングル:女性の経済政策リーダー続々、コロナ禍克服

ビジネス

アングル:メキシコ対ブラジル、投資家振り回した大統

MAGAZINE

特集:岐路のビットコイン

2021年4月13日号(4/ 6発売)

大企業や金融大手が次々と参入を開始。膨らみ続けるバブルははじけるのか、それとも?

人気ランキング

  • 1

    緑豊かな森林が枯死する「ゴーストフォレスト」が米国で広がっている

  • 2

    北米からシカの狂牛病=狂鹿病が、世界に広がる......

  • 3

    洪水でクモ大量出現、世界で最も危険な殺人グモも:シドニー

  • 4

    「よい誤解」だから許される? 日本の「ハーフ観」…

  • 5

    カミカゼ・ドローンで戦況は一変 米軍「最強」の座…

  • 6

    硬貨大のブラックホールが地球を破壊する

  • 7

    あなたが仕事を始めないのは「やる気が出るのを待って…

  • 8

    「日本のお金で人殺しをさせないで!」ミャンマー国…

  • 9

    今年のアカデミー賞候補はハズレなし! 一方で過去…

  • 10

    障がいを持ち、産みの親に捨てられた少女を偉大なア…

  • 1

    太平洋上空の雲で史上最低気温、マイナス111度が観測される

  • 2

    カミカゼ・ドローンで戦況は一変 米軍「最強」の座も危うい

  • 3

    硬貨大のブラックホールが地球を破壊する

  • 4

    アマゾンに慣れきった私たちに、スエズ運河の座礁事…

  • 5

    緑豊かな森林が枯死する「ゴーストフォレスト」が米…

  • 6

    観測されない「何か」が、太陽系に最も近いヒアデス…

  • 7

    北米からシカの狂牛病=狂鹿病が、世界に広がる......

  • 8

    洪水でクモ大量出現、世界で最も危険な殺人グモも:…

  • 9

    ビットコイン:規制は厳しくなる、クレジットカード…

  • 10

    こんなに動いていた! 10億年のプレートの移動が40秒…

  • 1

    太平洋上空の雲で史上最低気温、マイナス111度が観測される

  • 2

    観測されない「何か」が、太陽系に最も近いヒアデス星団を破壊した

  • 3

    国際宇宙ステーションで新種の微生物が発見される

  • 4

    「夜中に甘いものが食べたい!」 欲望に駆られたとき…

  • 5

    30代男性が急速に「オジサン化」するのはなぜ? やり…

  • 6

    EVはもうすぐ時代遅れに? 「エンジンのまま完全カー…

  • 7

    親指の爪ほどの貝がインフラを破壊する 侵略的外来…

  • 8

    孤独を好み、孤独に強い......日本人は「孤独耐性」…

  • 9

    ブッダの言葉に学ぶ「攻撃的にディスってくる相手」…

  • 10

    カミカゼ・ドローンで戦況は一変 米軍「最強」の座…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

STORIES ARCHIVE

  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月
  • 2021年1月
  • 2020年12月
  • 2020年11月