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それでも「現金」にこだわる人たち キャッシュレスに移行しない男女3人の心理

2019年1月21日(月)18時10分
三矢正浩(博報堂生活総合研究所・上席研究員) *東洋経済オンラインからの転載

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「小銭の管理が便利」というBさんの財布(筆者撮影)

Bさん(30代男性、東京都出身)

お金を使うのは土日が多く、食品・日用品・雑貨・外食と、基本はすべて現金で支払っています。平日は妻がお弁当をつくってくれることもあり、あまりお金を使いません。現金は小銭が面倒という人もいますが、僕の財布は小銭が999円まで並べて収納できて便利です。クレジットカードも持っていますが、家電量販店で年に数回使うくらいです。

Cさん(20代女性、埼玉県出身)

私はこれまでの人生で1度もクレジットカードを作ったことがないです。周りからは「相当変わってる」って言われています。基本は全部現金なので、多いときは月10回ATMに並ぶこともあります。手数料がかかるときもありますけど、まあ仕方ないかなって。ネット通販もしますが、カードがないので銀行振込ができるサイトだけです。交通系ICカードは持っていますけど、使うとしてもコンビニで数百円くらいです。

Q. なぜ現金中心で生活しているんですか?

Aさん:財布の現金を見て、1週間でお金をいくら使ったのか、この目で直接確認したいんです。中学生のときからお小遣いをもらうようになったんですけど、お母さんから「お小遣いを4つの袋に4等分して入れて、1週間ごとに袋を1つずつ使っていきなさい」と言われて。そうしたら使いすぎが防げるし、余ったらそのまま貯金できるでしょ、と。そのときからの習慣というか......、自分にはこのやり方が心地よい気がしています。

Bさん:やっぱり目に見えないところでお金が減っている感覚がいやです。お金の管理が雑なほうだと自認しているので、気をつけたいなと。若い頃、20人規模の宴会の幹事をやったときに10万円くらいクレジットカードでまとめて支払ったんですが、みんなから徴収したお金が手元に残ったのを、臨時収入のように錯覚して無意識に使ってしまって......。後日、口座から10万円引き落とされたとき、二重に費用が発生した感覚になったんです。それ以来、極力現金で支払うようになりました。

Cさん:クレジットカードだと支払いをしたタイミングと、実際にお金が減るタイミングにタイムラグがあるじゃないですか。私はどんぶり勘定なところがあるので、そのタイムラグがとにかく不安です。現金で暮らしていれば、そのとき払った以上の請求が後からくることはないですから。あと実家が自営業で、基本現金の売り上げでまた仕入れて生活もして......という形だったんです。それで現金で生活するのが当たり前だと思っている部分があるのかもしれません。

「現金は有効期限がない」

Q. クレジットカードや電子マネーだと、使うたびにポイントがつくものもあります。現金だとそのぶん損をしていると感じることはありませんか?

Aさん:私はポイント自体が、とにかく面倒です。店員さんにポイントカードをつくるか聞かれても、ひたすら断っています。旅行も好きですが、マイルも貯めていません。5ポイント10ポイント貯まったところでそれが何なの?と。いくら貯まっているとか、いつまでに使わないと消滅するとか、そういうことをいちいち考えることが面倒です。現金は有効期限がない。いつまでも現金です。あ、シネコンが発行しているポイントカードは持っています。「6回映画を観ると1回タダ」という仕組み。これだとわかりやすいですから。

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