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スーパー耐性菌感染、日本の内視鏡メーカーに違反=米当局

日本メーカーの不適切な行為が、薬剤耐性菌による院内汚染を広げることに

2015年8月18日(火)15時50分

8月17日、スーパー耐性菌感染で、米食品医薬品局が日本のメーカー各社に警告書を送った。写真はメリーランド州の同局。2012年8月撮影(2015年 ロイター/Jason Reed)

[17日 ロイター] - 米国の病院で、十二指腸内視鏡を介し薬剤耐性菌(スーパー耐性菌)感染が広がったとされる問題で、米食品医薬品局(FDA)が、オリンパス<7733.T>、ペンタックス・メディカル、富士フイルムホールディングス<4901.T>のメーカー各社に警告書を送った。

一連のテスト、製造、報告要件を回避していたと指摘する。

警告書は12日に送付、内容が17日公表された。FDAは今年に入って、各社の施設を調査。クリーニングや殺菌を適切に評価しなかったり、感染報告を怠ったりするなど、複数の違反が見つかったという。

FDAは声明で「こうした違反行為を非常に深刻に受け止めており、これら企業が適切な是正措置を確実に講じるよう監視を続ける」と表明した。

その上で「適切な形で選ばれた患者にとって、これらの機器がもたらす便益の方が引き続きリスクを上回っていると、現在入手可能な情報が示す」とも説明した。

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